ディズニーの「リトルマーメイド」を観ました。

 

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11月3日は文化の日ということで子供の学校もお休みだったので、この日にもディズニー映画を観てみようと、数あるラインナップから選んでみました。

前回は「アナと雪の女王」を観てみましたが、今回のチョイスは「リトルマーメイド」。こちらもかなり有名ですよね。当時のアリエル人気はスゴイものがあったように思います。今もスゴイのかな。アリエルがきっかけでディズニーシーができたわけですから、その人気は本物でしょう。

前回観たアナ雪に比べると、映像も昔のアニメーションという感じで、私の中では何となくですが、こちらの方がディズニーを感じられる映像でした。何と言うか、ディズニーのアニメーションは柔らかくて動きの豊かな表情や動作が良いなぁと。大袈裟にも見える動作だったりもするんですが、それこそディズニーで、それは初期のミッキーマウスから不変のものかなと、勝手に思っています。

まあ、まだ六歳の息子は王子の顔を見て「このおじさんはだれ?」と、率直過ぎる感想を言っていて、思わず吹き出しましたが。

外国の、しかも男性のアニメーションは、日本人の感覚からすればどうしてもかなり上の年齢に見えたりするんですよね。身体の作りも顔つきもどうしても違うし、外国の男性を見慣れているわけでもないので、こういう感想になるのは仕方がないと思います。しかしその感想、心の中に留めて置いて欲しかった・・・。もう、王子がおじさんにしか見えなくなってしまうだろうが・・・。

映画の長さも1時間半に収まるほどのもので、子供向けとして正解だなと思いました。このくらいの長さじゃないと、子供たちは集中力が途切れてしまうことがほとんどだと思います。

アナ雪を観た時は途中から席を立ち、ちょろちょろと遊び始めてしまった息子も、リトルマーメイドは最後まで観ていられたようでした。何だろう・・・ああいう昔ながらのアニメーションの方が惹かれるものもあるのかも知れません。

それと息子を画面の前に留めたのは、やはり濃いキャラの脇役たちです。初めはアリエルを海の中に引き留めようとしていたセバスチャンが、成り行きでアリエルの手助けをするようになりますが、その忙しないアクションシーンが面白かったようです。友達のフランダーという魚も可愛いし、カモメのスカットルも良い味を出して、最後は王子と敵のアースラとの結婚式をハチャメチャにぶち壊してくれます。このぶっ飛んだ感じ、息子の好物です(笑) 画面上が忙しなくなると、息子は画面に釘付けになります。何とも単純な・・・でも、そういうものなんでしょうね。

内容もとても掴みやすいですね。主人公のお転婆な人魚の王女様が人間の王子に一目惚れ、厳しい障害を乗り越えて、最後はハッピーエンド。王道中の王道。安心して観られるものです。

その中で、人魚が住む海の中の世界をしっかりと描き、その中でお転婆を発揮するアリエルを観れば映画への期待が膨らみ、王子に恋をして突き進むアリエルに映画を鑑賞する女の子の多くは夢を見たんじゃないかしら、と思いました。

映画、特にアニメ映画は人に(特に子供に)夢を与えるのが一つのお仕事なんじゃないかなと思います。この映画はその役目をしっかりと果たし、人に夢を与えて心地よい気分にさせてくれる映画だと感じました。

また、この映画は人魚にとって「声」というのが大事なものだということを、教えてくれますよね。ゲーム好きの私としては、セイレーンが思い浮かびますが、他にもウンディーネやローレライ、メリュジーヌという名前を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

私も細かいことは知らないのですが、人魚の歌声は波を起こして人間の乗る船を沈めたり、船の舵を効かなくさせたりと、船乗りたちにとっては敵ともなる存在であることが多いようです。

人魚のお話は悲劇と結びつくイメージがあります。どことなく悲しい雰囲気が漂っている感じ。アンデルセンの人魚姫もそうですよね。最後は泡になって海に消えてしまう。切ないお話です。このリトルマーメイドもアンデルセンの人魚姫がモチーフになっているようです。

そんな悲しみと隣り合わせの人魚という存在を、ディズニーは海から引き揚げ、幸せな世界へと連れて行ってくれた、そんな感じでしょうか。だから尚更、このリトルマーメイドというお話が人気のある作品になったのかなとも思いました。大体の人がハッピーエンドが好きですもんね。最後に心が安心する物語が良いですよね。(私個人としては、悲劇的展開も好きですが)

アンデルセンの人魚姫と言えば、以前、私の義父が孫である私の息子に「アンデルセンの人魚姫も良い話だよ。最後は少し悲しいけど、それでも神様のところへ行けたんだから幸せになれたんだよ」というようなことを話していました。その解釈はとても素敵だなと思いました。人間との関係は絶たれたけれど、最後の救いは泡と消えた後にあったと、そういう解釈を祖父から孫へ教え伝えるのっていいなぁと思って傍で聞いていました。

ディズニー映画はあくまでも明るくハッピーに、人々の心に希望を与えてくれるものとして作られている所が良いところです。そういう意味でも不変の人気があるのだなぁと、改めて感じさせられました。また機会があれば他の作品も観てみたいと思います。

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