古事記のお話を漫画で

 

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前にも一度、古事記という日本で最も古い書物についてブログを上げたことがありました。

今回は、この古事記を漫画で! ということで一冊の本を皆さまへご紹介です。

こちらの本、当方の息子もハマりまして、何度も読み返して読んでいます。面白いんでしょうね。繰り返し読んでいるので、かなり内容が頭に入ってきているようで、普段何気ない話をしている中で「生き返る~」なんて言葉にも「黄泉比良坂(よもつひらさか)に着いた~」なんて返してくるのだから、大分彼の頭の中に古事記が定着しているようです。

この黄泉比良坂を一つ取り上げてみても、この坂が黄泉の国(死者の国)と現実の境にある坂で、しかもその坂が出雲の国(島根県)にある伊賦夜坂という現実にある山道だと言うのだから、もうこれだけでワクワクドキドキが止まりませんよね? 何と言うか、こう、身体全体がゾクゾクしてくる感じがたまりません。現実の世界とお話の世界が繋がっている感じは、あれですね、ドラクエ3の世界にも通じるものがある気がします。ジパングやらロマリアやら。

息子は凡そ大人しい方の性格ですが、やはり男の子なんですかね、スサノオには思うところがあるようです。と言うか、スサノオの出番が多い上に、一つ一つが激しいんですよね。いちいちインパクトが強い。

先ずは出自からして、天照大神の弟というだけでとんでもないのですが、父親であるイザナギから海を治めよと言われて、「やなこった」と反抗して髭がボーボーになるほど泣きわめいて抵抗する辺りもかなり激しい(笑) 超ダダッ子じゃん。なにそれ、可愛い。・・・なんて思ってもいられないんですよね、神様だから。神様が荒れると海も荒れるので、地上ではとんでもないことが起こっていたと・・・困った神様です。

しかもこの泣きわめいていた理由が、「母ちゃんに会いたい」ですよ? 死んでしまって黄泉の国にいる母に会いたいと・・・あら? これって何となく、今私が本編で書いているお話にも通じるような?

この三姉弟に関しても思うところがあるんですよね。

一番上の姉であるアマテラスはお姉さんらしくしっかり者。でも少し抜けている所もある、かな。

その下である真ん中っ子のツクヨミは初めだけの登場で、その後一切お話に出てこないそうですが、それだけで私は「ああ、この真ん中っ子のツクヨミはきっと要領の良い性格に違いない」と思うわけです。要領が良いということは、裏を返せば地味と言うことでもあり、うま~く生きていたのかなと。静かに目立たず・・・だから夜の世界が似合ってるなとも思えるわけです。ここだけ取っても色々と想像できるから、古事記を全て読み込もうとすれば、それだけで一生を懸けることになりそうです(汗)

で、末っ子のスサノオが何と言っても激しい。母ちゃんに会いたいと言って父親イザナギを怒らせ追放され、そんなら姉ちゃんに挨拶してから黄泉の国に行こうかと思って姉を訪ねれば、姉は完全武装して弟を待ち受けるという信用の無さ(ひえ~)。で、姉と誓約という勝負をして、勝負に勝ったー!と思ったスサノオは調子こいて暴れまくり、その暴れっぷりに途方に暮れるように姉アマテラスは天岩戸に隠れてしまうという・・・この姉弟はムチャクチャやな、と思わず笑ってしまうわけです。神様なのに、どうしてこんなに人間臭いの。

でもこの人間臭さ溢れる物語がもう千年以上も前にまとめられていたと考えれば、人間ってきっと大昔から同じなのねと思わずにはいられない。現代ではテクノロジーが色々と発達をして、昔では考えられない世界が広がっているんでしょうけど、人間の本質は変えようもないんじゃないかな。

・・・どうしましょう。古事記に関しては到底この場で書き尽くせはしない。やはりこれは、壮大な物語として長々と書いていくしか・・・。だって古事記のお話はどれもこれもが面白いばかりなんですよ。日本の昔話の元になっているお話もあれば、ドラクエの世界に通じるような雰囲気も至る所に感じてしまうし、楽しさしかない。

もし古事記のお話を知らない方がいらっしゃれば、一度冒頭で挙げた漫画をお読みになることをお勧めします。とても面白いです。私の息子は今、小学三年生ですが、気が付けばまた読み返していたりします。彼も面白がって何度も読んでいるようですよ。

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