今回の衆議院議員選挙に思うこと

 

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思うことは色々とあるんですが、とりあえず今の世界が恐ろしく大変なことになっていることには一応気づいているつもりです。近所を歩いているとそんなことは微塵も感じないほどに、平和~な雰囲気がありますが。でもどことなく以前よりも皆さんの元気がないような気がしないでもないです。少々目につくのは、それほどの年齢ではない方が杖をついている姿です。それと救急車のサイレンの音が以前よりも明らかに多くなったこと。気のせい……では済ませられない気がしています。

学生の時に歴史の勉強を一通りしてきたつもりですが、何だか今のこの薄暗い、落ち着かない状況に、日本の戦前の状況と似たものを感じています。実際にその時代を生きてきたわけでもないから、そんな私がはっきりとそうだと言えるものではないですが、戦前の日本って、世界って、膨らんだ風船が弾ける一歩手前のような、張り詰めた状況だったんじゃなかろうかと。感覚として、今の自分が、後の歴史の教科書となる1ページを生きているのだなと、それははっきりと感じています。

今までに山積していた問題が一気に噴出している印象です。今まではきっと、ある一部の人々の力で都合の悪いものは隠しておくことができたんでしょう。しかしこれほどネットの発達した時代となり、今までは明るみに出なかったものを知っている人たちが、それぞれの思惑はあるでしょうが、いずれにせよ外に出て来られるようになったのは大きい。

そして今まではいわゆるオールドメディア(テレビや新聞など)の影響が絶大でしたが、他のメディアの影響はないものに等しかったという状況が、ひっくり返されつつある状況かと思います。まだテレビや新聞の影響は大きく、それらが世論を作っているのは現実ですが、それも今が高齢化社会であることに起因している部分があるのは間違いないでしょう。しかしそれも考えれば、時間は先にしか進めないもので、今は中年でいる年代が高齢者になった時、果たして”メディア”の存在がどのようなものになっているのか。必然と、オールドメディアにとって生き残りの難しい世の中になっているのではないでしょうか。

それと、今の今、色々な問題が噴出している現状は、恐らく私たちのような氷河期世代に始まる不況下に生きてきた日本人の恨みつらみもあったんじゃないかと思います。いい加減にしてくれと、そう言いたくなる人たちが多くなったのも無理はないでしょう。だって日本のように30年停滞している国なんて、他にないんでしょう?

好景気だった頃の日本を知らない若い人たちがいるっていう現実に、日本の政治家らには恥を知れと言いたくなってしまいます。年代的に、今の主だった政治家の方々は日本の好景気を知っていて、その時の輝いていた日本の記憶で止まっているのではないでしょうか。人間誰しも、過去の立派な記憶にすがりたくなるものですからね。だけど最も現実を見ないといけない職業って何かと言えば、政治家なんじゃないですかね。だって、”現実”に先頭で対応しないといけないんですから。そんな政治家が過去の栄光にすがっていたんじゃあ、お話にならない。

ただ、政治家の人たちを責めるばかりでもどうしようもないですね。そんな政治家を世に送り出しているのは私たち有権者一人一人。元を辿れば、私たち一人一人の責任と考えるのが筋なんでしょう。

と言うことで、今回の衆議院議員選挙にはなるべく多くの人に投票に行ってもらいたいなと思っています。それも、ちゃんと自分の頭で考えて。今は考えるための情報がネット上にも溢れています。ただ、偏った情報もあるのでそこは各々気をつけないと行けないところですが、テレビばかり見て判断するよりは余程マシかなと。

とりあえず私個人として応援したいのは、政策として、減税や積極財政、食糧安全保障(食糧自給率が低すぎて不安極まりない……)、教育、この3点は基本かなと思っています。何だかこうして書いていて、当然のことしか言っていない気がするんですが、こういう当然のことを進めるのが今の世の中難しいってことなんですかね。なんで?

恐らく”日本だけ”で進めようとすれば、案外すんなりと進められるものなのかも知れないですが、”日本だけじゃない”からすんなりとはいかない状況があるんでしょうね。そりゃあ現実的に、もう日本だけで独自で物事を進められるような世界ではないことは理解できます。

人と人との付き合いがあるのと同じで、国と国との付き合いもあります。この人とは仲良くできるけど、あの人とはちょっとなぁ、というようなことが国同士でもあるのは見えます。大小の違いだけで、やってることはそれほど違いはないのが本当のところなんじゃないかと思っています。

それでもやはり所詮は、人と人のやり取りに全てが集約されているように思います。物事は全てにおいて、ミクロとマクロという相対的な状況があります。ミクロの物事がマクロの物事に影響を与えることもあれば、その逆もまた然り。互いの関係は切っても切り離せないもので、互いに影響を与え合うことは止めることができません。そのミクロの部分が一人一人の人間で、マクロの部分が一つ一つの国と考えることもできるのではと思います。

この選挙というシステムで、私たちのようなミクロの存在でもできることは、投票を持ってマクロを変えることができるということにもなるでしょう。たった1票かも知れませんが、今は政権与党の基盤がぐらぐらになっています。強引に様々推し進めてきた、推し進めようとしてきたその強いエネルギーに反発するエネルギーが、黙ってはいられないと動き出しているのを感じます。

気付いている人は黙ってらんないでしょう。本当に心底、いい加減にしろと。この世にうんざりしている気持ちを素直に表せるのが投票行動なのかなと思います。

何にせよ、多くの人にとって良い状況となることを願います。もう本当に、それだけです。

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