期日前投票に行きました(参院選)
7月の三連休の中日に、参議院議員選挙がありますね。私は既に投票する方が決まっていたのと、三連休は用事ができそうなので、家族で投票を済ませて来ました。
今回の選挙はメディアでも特別取り上げられている雰囲気があります。参議院は衆議院に比べると、何と言うか、華がないイメージがありますが……そんなイメージだけで片づけて良いものでもないですよね、今のこの国の状況は。
立候補者が乱立していて訳が分からん、と言う方もたくさんいらっしゃるのではないかなと思います。私も、一人一人を詳しく見ていると訳が分からなくなってしまいそうなので、焦点を絞って見てみることにしました。
5つの焦点
①経済対策
②外国への対応
③少子化対策
④日本の防衛
⑤選択的夫婦別姓
他にも注目すべきところはたくさんあるのでしょうが、とりあえずこの5つの点について色々な情報を見ながら自分なりに考えてみました。
①経済対策
これは、今、与野党で騒がれている消費税減税を大きなポイントとして見ています。消費税……社会保障の財源だなどと与党は頑張って主張しているようですが、もう実情は世間に大分知れてきているのではないでしょうか。
消費税減税は直ちに実行すれば良いと思っています。システム的に難しいという話も出ているようですが、そんなことないですよね? だって、増税はさっさとできるじゃないですか。それで減税が難しいと言うのは無理があるでしょう。もうね、買い物をしてレシートを見る度に、この8%だの10%だのを見るのが忌々しいです。しかもこの”消費税”なるものが社会保障のために使われているという実情もないという、救いの無さ。
物価が上がって、多くの人たちの給料が上がっていない(上がっているのは大企業が中心ですよね?)この状況で、この性質の税金を取り続けていることは、まあ端的に言って、今の政権は悪魔なんじゃないかと。
税金って、罰金の性質のものなのだから、状況によって上げたり下げたりすれば良いだけのもの。国民が日々の生活にひいひい言っているのに、逆進性の高いこの税を取り続けることにこだわること自体、ナンセンスだし、人でなしだなぁと思っています。
それと、詳しいことはここで書くと訳分からないほど長くなりそうなのでアレですが、食料品だけ下げるとかは反対です。減税するなら一律で。と言うか、この経済状況で、食料品だけとかケチくさいこと言わんで欲しい……。せめて食べ物は困らないように、でも服はボロを着とけよと、そんなメッセージなんでしょうか。……それはちょっと意地悪に見過ぎかな。
②外国人への対応
今の移民政策自体が間違っているんですよね。(実際には移民政策とは言っていないのでしょうが)外国の方を個人的にバッシングするわけではありません。そんな個人的なものではなく、ただただ政府の政策がおかしいと。
多くの外国の方に来ていただけるような日本を誇らしいと思っています。しかしその誇らしい日本を作り上げてきたのは私たちではなく、私たちの先人の方々の思いがその土台にあるはずです。大事にしなければいけないのは、この日本を古くから築いて来てくれた先人の方々の思いであり、古い歴史を持つこの日本と言う国そのものでしょう。いい加減、目先の利益だけにすがるのは止めた方が良いし、止めなきゃいけない時なんじゃないでしょうかね。
私たち日本人もこれまで大分、この「日本」という国に甘えてきてしまったところがあるのだと思います。何だか何となく、日本ってこういう形でこのままずっとこの先もあるものだと、勝手にそう感じていたところがあります。でも日本の歴史の中でも、日本自体が消えかけた時があり、その時はその時代の先人の方が懸命にこの国を守ろうとしていたんですよね。ちゃんと「国」を思ってたということでしょう。それが近頃まであまり感じられないくらいに薄れていたのは、やはり私たちは先人の方々の努力の上に甘えていたのだろうと思います。と言うか、気づきました。
気付いたら、戻れませんね。外国の方を全て排斥しようなどということではなく、自国民を守るために、制限が必要だということです。結局はそれが、お互いのためなんですよ。そしてそれが先人の方々に報いることであり、未来の子供たちに約束するべきこと、なんじゃないでしょうか。
このまま政府が特別に制限の対応せずに、好きに外国の方々に来ていただくような日本となれば、それこそ外国の方々が求めるような良い日本そのものが壊れてなくなってしまいます。お互いのためではないですよね、それって。
③少子化対策
これはただ、経済政策をしっかりと思い切って方向転換することで、かなりの部分を解決できるものと思います。少子化の原因は多岐に渡るものかと思いますが、それでも非常に大きな原因として、子供を十分に育てるお金がない、ということに尽きるでしょう。
昔は貧乏でもたくさんの子供を産み育てた、と言う現実の過去もありますし、苦労して子育てをしてきた世代の方々には思うところも多くあるかと思います。今では生活も便利になり、子育てするにも昔に比べれば非常に”楽”ができる部分も多くなったかと思います。だけどどうして、少子化なのか。
将来に夢を描けない、ということが大きいように思います。子供を育てるって、未来を描くことと等しいものです。その気持ちが沸かないんですよ、この鬱屈した世の中では。
私も一人、息子を育てている最中ですが、この子が大人になった時の日本を今、想像しても、本当にこの日本で大丈夫だろうかと、正直なところ不安たっぷりです。主人の稼ぎのお陰で生活できていますが、差っ引かれる額に毎度目ん玉が飛び出そうになります。高すぎます。
税が財源ではないこと、これを知ってしまうと、一体なんのためにこれほどの額を稼ぎから引かれてしまうのかと、今の政府にはもはや反感しか抱けません。今の与党の中にも積極財政を主張する方ももちろんいらっしゃいますが、その主張をまともに聞かない首脳部への絶望感は酷く、それは同時に、与党への絶望感にも繋がっています。申し訳ないけど、もう、期待できない。
少子化対策としてできることは様々細々あるのかも知れません。が、国の政治ってもっと大きなものを描くものなんじゃないかと。それでただ夢を語られても困るので、大きな夢を描くと同時に現実に出来ることをと考えた時に、やはり減税と社会保険料減免がその目的と合致しているのではないかと思っています。負担が軽くなって、生活に余裕が出てくるようになれば、将来に夢も描けるようになると言うもの。それを、口先だけで言うような政党は見極めなくてはならないなと感じています。
余裕が生まれなければ、夢も語れません。小学生のなりたい職業の第1位が会社員だなんて、どれだけ夢が描けない世の中になってるんだと、ふとこのランキングを見た時に脱力してしまいました……。
④日本の防衛
どこの国も当然、自国の防衛を重く考えていますよね。ですが日本は……どうでしょう。
国の防衛、と言っても、その縮図を私は学校や会社や社会の、人間関係にそのまま置き換えることができると思っています。簡単に言えば、強い者に対抗するためには、自分も強くならないといけない。これが基本。
私は自身の子供にもたまに、なめられたくなければなめられないようにしなくちゃいかんと、言うことがあります。周りのクラスメイトや先生が、自分の思い描くような理想のクラスメイトや先生であれば、苦労しません。ですが実際、そうはいきません。クラスメイトにはクラスメイトの生活があり、家庭があり、環境があり、それを基に一人一人の個性が築かれて行きます。それは良くも悪くも、”個性”そのものです。千差万別。一人として同じ人はいません。
いつの時代も、というか恐らく生物的に、自分より弱い者を虐めたがる者がいるんでしょう。そういう人はどういうわけか本能的に、虐める対象を見定めるわけです。もし我が子がその対象になれば、まあ、私はそれを知れば黙っていませんが、しかしゆくゆくは子供自身でどうにかそれに対応しなくてはならない未来があるわけです。いつまでも親が子供の面倒を見られるわけではないですから。
目をつけられないためには……なるべく隙を見せないことです。弱みを見せないことです。親の手を離れても、自分一人で対応できるようになるために、自分の身を自分で守る術を覚えることです。
そういう考えを、国という単位に落とし込んで考えれば、日本の防衛力は今後高めなくてはならないことは歴然としているでしょう。弱くして良いわけがない。個人の間でも分かり合えない人がいるというのに、それが国という単位になれば更に分かり合えない関係があるのは当然。
ただ、やたらめったら国の防衛を高めてひたすらマッチョを目指すのも、周りにドン引かれて孤立してしまう可能性が高いので、その辺りの塩梅は考えなくてはならないかなと思います。周囲と足並み揃えるという、ある程度の協調も必要ですよね。
自国は自国で守るという、世界的に見れば一般的な常識の上で考えると。このような簡単な一つの思考の柱に依って、防衛を考えて行くことが今は特に必要なのかなと思います。
平和を目指すのはもちろん良いこと。だけど、国の防衛なんて相手あってのことなので、一人でそう吠えていたって、どうにもならないという現実も見なくてはならないです。ただただ理想を語るだけでは、それこそ相手に隙を見せていることになるのでは。
⑤選択的夫婦別姓
今回の参議院議員選挙の投票では、私としてはこの1点で投票先が絞られました。選択的夫婦別姓制度には私は反対です。この事が議論になること自体、何なんだろうと、不思議なんですよ。
既に旧姓使用の拡大で対応されているようで、それでいいじゃない、と。
私自身、結婚後に夫の姓に変わりました。当時はまだ会社勤めをしておりましたが、結婚後も特別困ることもなかったように思います。メールを送る際には、新姓と、カッコつきで旧姓を併記していましたが、それもひな形を作ってコピペするだけだったので、特別手間にもならなかったし。周りにもそのように対応している女性が結構いたので、それを真似して対応していて、別になんも……みたいな雰囲気でした。まあ、これはあくまでも私個人の経験というまでの話ですが。
それと、第一にこの制度に反対する理由としては、子供の姓をどうすんのよ、と。夫と妻とで別の姓を名乗り、いざ子供が生まれた時にいきなり夫婦が争う形になりそうで怖いです。そういう争いごとは裁判で解決すればいいじゃないと、事務的に答える話も聞いたことがありますが、子供が生まれた時から親は休みなく子供の世話を始めるのですが、そこで法廷で争う余裕なんかあるわけないです。可愛い我が子が生まれた瞬間から、夫婦間に軋轢を生んでどうするのかと。たとえ子供が生まれた時に、夫婦どちらかの姓を子に与えたとしても、後に問題が生まれないとも限りません。多分、感覚的にですが、子と異なる姓を名乗る親の立場って、今までの日本の文化的歴史の上で考えてみても、ただ辛いものになりそうな気がします。感覚的に、ハブられてる……という……言い方悪いですが。
夫婦別姓にすることで、新たにもっと大きな問題が噴出するくらいなら、現行の制度を変えるには値しないというのが、私の考えです。もっと現実に依って考えたほうが良いと、思いました。
物事というのはある程度初めから決まっている方が良いという部分があると思っています。何でもかんでも自由に選択した方が良いだなんて、それこそふわっとした理想ばかりを描いているように感じます。選択するということは、自分で責任を持つと言うことです。それはとても立派なことですが、誰しもが大小様々な事全てに責任を負いたいなどとは思わないでしょう。親になると言うことだけで、子に対して大きな責任を負うわけですから、それ以上余計な責任を負わさんでくれと、そんなことも思ってしまいます。
それと……この制度を取り入れてしまえば、日本の文化を根幹から揺るがしかねないものと認識しています。日本という国そのものを揺るがしかねないものなので(実際は非常に深い問題)、この制度を推進しようとする政党には賛同しかねる、というのが私の考えです。
……とまあ、こんなネット世界の片隅で一人声を上げているだけですが、ここで少し思ったところを語ってみました。各政党が訴えることは他にも様々な分野に渡るわけですが、とりあえずここでは私が個人的に感じた5点について、何にもならないようなことを述べてみました。
ここで余談ですが、つい先日外を歩いていた時に、学校から帰って来る小学生の集団に会い、その子たちの会話が聞こえてきた時のことです。
「オレ、あの再生担当大臣、〇〇〇なんだよねー」
……思わず振り返って見てしまいましたが、それくらい小学生の間でも政治的話題が普通に上がっていると言うことなんでしょうね。いやあ、びっくり。何を見てそんな話が出てきたのかは分かりませんが、まだ小学3、4年生くらいの男の子。その子の家庭では一般的にも政治の話が出てきていると言うことなのかなと。そしてその話を聞く同学年の集団がいると言うことは、彼らもある程度その話が分かっていると言うことなのかなと。
……明らかに世の中、変わってきているのを肌で感じています。