親子といふもの

 

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とある日の、とある母娘の会話。

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娘「最近、なかなか手強いですよ、息子は」

母「もうすぐ3歳だし、色々と知恵がついてきたんだね」

娘「成長は喜ばしいことだけど、実際、四六時中一緒にいるとなかなか煮詰まったりするね」

母「幼稚園に通うようになれば、少し手が離れるからそれまではね~」

娘「期間限定のものだと分かってるし、いざ幼稚園に通うようになったらむしろ私が寂しくなるかもとは思うんだけどね」

母「それはそうかもね」

娘「子供の言うことに真剣に言い返したりする自分が怖い。どんだけ大人げないんだって」

母「あるある、そういうことは。また子供の言うことが的を得てたりするから、余計にね」

娘「そうそう、そうなんだよ。いきなり真髄をついてくることがあるから、こっちがぐっと詰まったりする」

母「子供は分かってるのかもね」

娘「『おこらないっ』とか『はぁ~(溜息)っていわないっ』とか、『おおきなこえださないっ』とか、ね。全て私の悪いところを包み隠さず指摘してくるから、なんだとぉ~!?ってなったりする。そこで反省とかできない」

母「なるなる。それは仕方ないよ。誰だってそうなることはある。それぐらい腹立たしいことを言ってくるんだよね。一丁前に口ごたえばっかり! ってね」

娘「…………」

母「ん?」

娘「……えーと、そうだったんですね?」

母「そりゃそうよ。言うことを聞かなかったりしたら腹も立つでしょう。そんなことは当たり前当たり前(´▽`) そんなの日常茶飯事」

娘「私は一人だけど、お母さんは三人育ててますよね?」

母「そうだね。だから色々とあったかな。たとえばあの時、あんたが……」

娘「なんか、色々とごめんなさい」

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娘を元気づけようとした母の言葉は、娘をしっかりと反省させることになりました。
歴史は常に繰り返されています。
自分もその歴史の中にいることを痛感する、今日この頃。

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孫「おばーちゃん、またきてね」

母「またくるよー」(にこにこ)

孫「きをつけてかえってねー」

母「じゃあねー、またね」(にこにこにこ)

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でも、まあ、とりあえず何だか母が孫を見て嬉しそうなので、それが何より。

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