妖精の情報を求めて

 

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「お父さんってやっぱり強いんだよね! パピンさんとたたかってる時、本当にカッコよかったよ!」
「ドリスの速さについて行けるなんて……お父さんって武闘家にもなれるのかなって思っちゃった」
グランバニア城の玉座の間、大窓から覗く外は暗く、夜空には星が瞬いている。広々とした玉座の間では数か所明かりが灯され、玉座の前に立つリュカを囲むようにして皆が語らう。玉座の両隣には双子がそのひじ掛けにもたれかかるように身体を預けている。
「あたしはもっともっと修行を積んで、リュカなんかこてんぱんにしてやるくらいに強くなってやるんだからね」
「いい加減にしなさい、ドリス。お前という娘はもう少し姫らしく落ち着きを……」
「今更何を言ったって遅いよ、オヤジ。もう二十歳を越えてもこのまま来ちゃったんだからさ。落ち着くも落ち着かないもないって」
「ドリスらしくて、僕はいいと思いますよ」
オジロンの困惑顔に、リュカは明るく笑いながら言葉をかける。父であるオジロンとしては、自分の娘が一国の姫であっても姫でなくても、良い相手を見つけて娘が幸せになるのを願うのだろう。ドリスも普通の世界に生まれ、普通の姫君としての生活を送っていたなら、今頃は彼女の身分に見合う者と一緒になり、子を為し、幸せな未来を築いていたかも知れない。
彼女の人生が強さに向かうようになったのは幼少の頃からだ。彼女が生まれる前には既に、前王パパスは妻マーサを救う旅に出ており、不在が続いていた。従兄のリュカとは会ったこともなかった。彼女がまだ幼い頃から、グランバニアにはどこか暗い雰囲気が漂い、物心ついた時には伯母であるマーサが連れ去られてしまった悲劇を聞いていた。
彼女は父オジロンの強さを知っていた。普段は温厚で柔和な笑みを浮かべているオジロンだが、彼が兵士の訓練所で一流の武闘家の動きをしている姿を見て、ドリスは父に憧れた。暗いグランバニアを明るくするためにも、父のように強くなりたいと訓練に励むようになった。
まだドリスが幼い頃に兵士の訓練所に時折姿を見せていたオジロンは、武闘家としての鍛錬を積む理由を誰にも明かしていなかった。しかし城の者たちの中にはその理由に気づいている者も少なからずいた。ドリスの母はドリスを生んで間もなく息を引き取った。オジロンは悲しみを乗り越えるために、我を忘れるように鍛錬に励んでいた。身体を動かしている間は悲しみを忘れることができ、身体も心も強くなることができた。
父娘とも、考えることは同じなのだと今のオジロンは娘ドリスを見て思わず苦笑いする。辛いこと、悲しいことをそのままに受け止め、乗り越えるのは難しいのだ。気を紛らしたい。弱い心を強くしたい。そのためにかつてのオジロンも、今のドリスも、自身を鍛えることに逃げ込んだ。身体が強くなれば、心も強くなれる。逆も然りで、心が強くなれば、身体はもっと強く鍛えられる。その循環に、父娘は苦痛から逃れる手段として身を委ねた。
「新年祭も今日で終わり、明日からは通常に戻りますね」
王族らが語らう中に、サンチョの姿もあった。彼自身は初め、この語らいの場に入ることを拒んでいたが、双子に手を引かれ、ドリスに背中を押されては断る言葉が出る前に顔を綻ばせてしまっていた。今となってはサンチョは家族同然の立場なのだと、誰もが思っている。オジロンはこれほどの忠義者に恵まれて幸せだとサンチョを評価し、リュカにとっては自分の幼い頃を知る人物として、子供の頃から世話になる父の従者として、本当ならば常に隣にいて欲しいほどの存在だ。
「お父さん、今度の旅はいつ頃にする予定なの?」
新年祭が終わったからと言ってすぐに旅に出ることはない。次に目的としている場所は妖精の女王が住む城。リュカはこの新年祭の最中にもその場所について調べを進めようと思っていたが、そんな時間は到底取れずに終わってしまった。まだ一つも手がかりを掴めていない状況だ。
「あとひと月は城にいることになると思う。これから色々と調べていかなきゃならないからね」
「ボクたちも一緒に調べるからね」
「いえ、ティミー王子には他にも色々とやるべきことがございますからな。お父上のお仕事を手伝っている場合ではないでしょう」
「それにお兄ちゃんは何かを調べるのって苦手でしょ。私が一緒に調べてあげるね、お父さん」
「ポピー王女も旅に出られている間にできなかったお勉強が残っています。ティミー王子と一緒に学者先生の話を聞いてもらいますからね」
サンチョが穏やかながらも拒否を許さない淡々とした口調でそう言うと、ティミーだけではなくポピーもつまらなさそうに口を尖らせる。
「二人は言われた通りに先生のお話を聞くんだよ。僕はマーリン辺りをつかまえて一緒に調べてみることにするから大丈夫だよ」
「……リュカ王も国王としての務めがあるからの。そちらを忘れんように」
「あ、はい……」
オジロンに釘を刺され、リュカは身を小さくしながら一言返事をするだけだった。城にいる限りは、自由に使える時間は夜の数時間だけだ。その時間を使ってリュカは今後の旅の行き先について調べなくてはならなかった。
「大丈夫。みんなで手分けして調べればいいんだよ。できる時間にできることをやる分には、何の問題もないでしょ」
あたしも手伝うからねと笑顔を見せるドリスに、リュカは素直に礼を述べて頷く。武闘大会を終えてから、ドリスの表情はどこか和らいだ雰囲気があった。
例年行われる武闘大会では、優勝者にはドリスとの結婚か若しくは賞金の授与が約束されている。今回優勝したのはリュカだ。既婚者であるリュカはドリスの婿としては成立せず、ましてや一国の王であるために賞金などと言うものは必要としない。たとえ賞金が発生したとしても、それはそのまま国庫に流れるだけのものだ。
褒美としては何も得られないリュカは一つだけ、優勝者として要求をした。それは、これからのドリスが明るい未来を見ること。武闘大会開催の目的としてドリスは国が強く明るくなるようにという願いを込めている。そんなドリス自身が一番、過去に縛り付けられているのだとリュカは彼女の止まっている時間を動かして欲しいと願った。国の未来を見つめるのも素晴らしいことだが、自分自身の幸せも見つめて欲しいとリュカは従妹に言葉を向けた。
今はこの場にいない王妃も前王妃も、誰一人として人生の時間を止めて欲しいとは思っていないはずだ。生きている者は前を向き、留まることなく前進して欲しいと望んでいるとリュカは思っている。もし自分のために人生の時間を止めてしまう人がいたら、彼女たちはそのことを悲しむだろう。自分の生をしっかりと歩いて欲しいと、自らができないからこそ彼女らは周りの人にそれを望んでいるのだとリュカはドリスに語った。
リュカ自身、石の呪いを受けて八年の間、その身体は時を止めた。八年の間、グランバニアの人々は国王と王妃の捜索に奔走し、二人の子供ティミーとポピーは両親を捜す旅に出てその貴重な時間を過ごしてしまった。石の呪いから解放されたリュカが思ったのは、自分のために双子の貴重な時間を割いてしまったことに対する悔恨だ。たとえ自分が石の呪いを受けていても、二人にはもっと二人の時間を過ごして欲しかった。自分と一緒に前進できない状況に陥ることなど、リュカは望んでいなかった。人が人を思うと言うのはそういうものなのだ。
リュカがドリスに「これからは父オジロンともよく話をして、周りの人々の声にも耳を傾けて、自分自身の幸せについて考えるように」と言った時、ドリスは「説教なんてごめんだよ!」と言い放ち、武闘大会の会場は観客たちの笑いに包まれた。しかしドリスが本気でリュカの言葉を突っぱねていないことは観客席にも伝わっていた。彼女の言葉はただの照れ隠しだ。大勢の前で堂々と心配されていることが恥ずかしく、しかし同時に自分のことを親身に考えてくれているのだと感じて嬉しかった。
それ以来ドリスの雰囲気が以前よりも和らいだものになったのは、彼女の周りにいる者であれば誰もが気づいた。強いドリスは相変わらずだが、自分一人が気を張ることはないのだと彼女自身意識し始めたようだった。
父オジロンが国王代理を務めた年月はかれこれ二十年以上にも及ぶ。これからはその父を素直に頼ってみようと思うようになった。穏やかで優しく、少し頼りないと評される父だが、このグランバニアの王国を二十年以上も無事に保ち続けてきたのだ。父の国王としての手腕は実は高いのではないかとさえ思い始めている。
「早くお母さんとおばあちゃんを見つけてさ、グランバニアに連れて帰ってきて、来年のお祭りは一緒に楽しみたいよね」
「来年の新年祭には本当にオジロン様も出られるんですよね?」
ティミーの明るい言葉に乗せるように、サンチョがオジロンの顔を窺う。オジロンは少し困ったような顔をしながらも、どこかまんざらでもない雰囲気で口髭を揺らす。
「仕方があるまい、ドリスが堂々と宣言してしまったのだから」
「オヤジは最近、鍛錬をサボってるから、まずはこの腹の肉を落とすところから始めないとね~」
そう言いながらドリスがオジロンの腹を指先でつつくと、オジロンはくすぐったそうに顔を歪めた。今年の武闘大会の終わりに、事もあろうにドリスは来年の新年祭には父オジロンの武闘大会の参加を決めてしまったのだ。観客席の人々ももちろん盛り上がったが、実は最も盛り上がっていたのは国の兵士たちだった。大会の出場者控え所にいたパピンやジェイミーなども互いに目を見合わせて驚き、喜んだ。
「オジロンさん、絶対に強いですよね。隠してますよね」
「兄上には遠く及ばないからな。隠すも何も、そういうことではないと思うぞ」
「パパス様とオジロン様はその素質が全く違いますからな」
「わしには兄上のような重い剣を振り回すなど到底できんことだ」
「来年もとっても楽しいお祭りになりそうね。お母さんとおばあちゃんと、一緒に見られたらいいな」
ポピーの声もティミー同様に明るい。決して二人がこの場にいないことに悲しみを抱いているわけではない。楽しい祭りの余韻に浸るように、確かな明るい未来を脳裏に描けているようで、その気配にリュカは思わず笑みを浮かべる。
「じゃあオヤジ、早速明日からあたしと手合わせしてよ」
「わしはお前の様に毎日毎日鍛錬を積んでいるわけではないんだ。……少し準備期間が必要だ」
「ま、そうだよね。いきなりあたしと手合わせして、あたしがあっさり勝っちゃったら、国王代理の面子丸つぶれだもんねぇ」
「……今のところ、言い返せないのが辛いところだな」
日々鍛錬を積むドリスは並の兵士であれば数人を相手にしても問題ないほどの強さがある。日々国王代理の執務に励むオジロンは身体を激しく動かすことなどなく、時折腰の痛みを訴えるほどに身体は素直に年を重ねている。しかしまだ娘に負けるわけには行かないと、今年一年の目標の一つとして武闘の鍛錬を追加することを心の内に決めていた。
玉座の間に灯る明かりが揺れる。外はすっかり夜の闇に包まれ、窓の隙間からは虫の音が聞こえる。夜の鳥の声が聞こえ、そろそろ休む時間だと教えてくれる。子守歌の様な生き物たちの音に、双子が揃って欠伸をした。
「さて、そろそろ皆さんお休みになりましょう。明日も早いですからね」
サンチョが声をかけると、リュカは双子を伴い上階の私室へと上がって行った。オジロンとドリスは下階の私室へと向かう。王族らの背を誇らしく見送ったサンチョは、玉座の間に控えていた近衛兵に明かりを消して休むようにと声をかけ、自らも城外に建つこじんまりとした家へと歩いて行った。祭りの終わったグランバニアは穏やかな静けさに包まれている。



新年祭が終わり、数日も経てば人々の祭りの熱もすっかり落ち着き、皆普段の生活の中に身を置いていた。日々の生活があってこそ、人々は生きている意味を見出せる。新年祭を楽しんだ人々は、また新たな年を無事に迎えられたことに感謝し、これからも日々の暮らしを守るために働き、育み、学び、様々な物事に励む。生きていることに喜びを感じ感謝をするのは、自分の命や周りの人の命が大事だと分かっているからだ。
一日の大半を玉座に腰かけて過ごす国王の仕事に、リュカは早速飽き始めていた。一国の王があちこちふらふらとうろついてはいけないと、サンチョに釘を刺されていたが、生まれてこの方リュカは一つ所に留まる生活を送ったことがないのだ。ましてや広い部屋の中ほどにぽつんと置かれた玉座に一日座しているなど自分にできることではないと思う。
玉座の前に現れるのは大方城の兵士たちだった。城外での見張りの様子を事細かに話し伝えていく。主に伝えられるのは北の塔の状況だが、それに加え南のチゾットの山の情報も流れてくる。魔物による異変などはないようだが、時折山を越えた旅人がグランバニアを訪れる。この時世に旅をしてグランバニアを訪れる者と言うのも珍しい。リュカは城を訪れた旅人を積極的に呼び、彼らから話を直接聞いた。あのチゾットの洞窟を越えてきた旅人たちは軒並み手練れの者たちばかりだが、それでも南には凶悪な魔物が多く潜んでいると教え伝えてくれた。
リュカたちが初めてこのグランバニアに来た時も当然、チゾットの山を越えてきた。洞窟の中には今も旅人が伝えるような恐ろしい魔物が潜んでいた。プックルが死にかけたことを思い出す。しかし今では、あの頃よりも魔物の数も増え、洞窟手前で引き返してしまう旅人も少なくないようだった。
グランバニアは山々に囲まれた国で、チゾットの山を越えて来るのは魔物がいない世でも難儀なものだった。平和な世であれば、この国を訪れる者は凡そ北の湖に繋がる外界から船でやってくることが多かったらしい。リュカは世界地図を見ながら、かつてラインハットと外交があった時も北の湖を介して行き来していたのだろうと考えたこともあった。
玉座に座していても為すべき仕事はあるのだが、どうしても空いてしまう時間もあった。リュカは近衛兵相手に気軽に話をしたり、学者先生の下で勉学に励んでいる双子の様子を侍女に聞いてみたりと、およそ国王らしからぬ落ち着きのなさで玉座の間の中をうろついていたが、そのうち話の分かりそうな近衛兵にこそこそと話しかけ、玉座の間を抜け出すようになった。一見しただけでは分からないようにと、真紅のマントを外して玉座の肘掛けにかけて置き、代わりに前もって用意しておいた旅人が身に着けるような胡桃色のマントを羽織って玉座の間を度々出るようになった。
城下町を歩く時にはマントと一続きになったフードを目深に被った。まるでマーリンになった気分と思いつつ、リュカは城下町をふらふらと歩いた。今日の目的の場所は城下町の最奥に位置する教会だ。教会には旅人のみならず、多くの城下町の人々がそれぞれの思いを胸に訪れる。神に祈りを捧げたり、旅の報告をしたり、神父やシスターに悩みを打ち明けることもある。教会は国にとっての情報の宝庫なのだ。
既に何度かこの姿で教会を訪れているリュカに、神父はすぐに気づき困ったような笑みを浮かべていた。しかしリュカが口に人差し指を当ててフードの奥から神父に目を向けると、彼もまた承知したと言わんばかりにシスターを手招きで呼び寄せて教会奥へとリュカを案内させる。いつもリュカは教会に来た時には、奥にひっそりと姿を隠しつつ、教会を訪れる者たちを見ていたり、記帳台に置かれた綴りを手に取り、書かれている内容を目にして人々の心に直に触れたりと、静かな空気が包むこの場所でできることをしながらも国王としての身分から解放された気分で寛いでいた。
しかしこの日は教会奥に珍しい客がいた。リュカがシスターに連れられいつもの教会奥へと歩いて行くと、そこには輝かしい女神が立っていた。思わず足を止め、教会の大窓から入り込む色とりどりの光に照らされた彼女を呆然と見つめる。そして女神の傍には見慣れたベホズンにスラりん、スラぼうがいつものにこやかな表情でリュカを見つめている。
「あっ、リュカ王だ!」
スラぼうの大きな声に、リュカは慌てて口に人差し指を当てる。魔物の仲間はリュカがたとえ変装していてもその雰囲気や匂いですぐにリュカと分かってしまう。ただマントを変えただけの変装など、魔物たちにとっては変装の内に入らない。
「お久しぶりですね」
女神と思った彼女は、グランバニアに長く暮らしている天空人の女性だ。リュカも何度か会ったことのある人だが、背中から生える大きな白い翼は今も見慣れない。着衣もゆったりとした生成の布を纏い、裾は床につくほどに長いが決して下には着かない不思議がある。飴色の波打つ長い髪を腰まで下ろし、瞳は光のないところでも光を湛えていそうだと感じる。
かつてリュカの父パパスが助けたという天空人の女性、名をグラシアと言う彼女は時折教会に姿を現し、天に祈りを捧げる時間を設けているという。彼女の住んでいた天空城は今、湖の底に沈んでいるが、そのことを教えても彼女はそれまでの習慣のように天に祈りを捧げていた。
「グラシアさんはよく外で魔物の仲間たちと一緒にいますよね」
「そうですね。やはり私はこういう建物の中よりは外の世界の方が落ち着きます。天のお城からはいつでもどこでも、外が見えていましたから」
天空人グラシアもまたグランバニア新年祭を楽しんでいた。あの武闘大会の時、まるで壁のような大きなゴレムスの肩に控えめに腰を下ろして見ている姿を、リュカはふとその目に捉えたことがあった。当然、城下町の人々にも知れている彼女の存在だが、彼女自身は人間たちといるよりも魔物たちと一緒に過ごす方が落ち着くらしい。
「今日はこれからグラシアと外で果物を取ってくるつもりなんだよ」
グランバニアの人々の食生活は城壁内で行われる農業などによって支えられている。城下町がすっぽりと城の中に収まっており、陽の光が届かない城下町で作物を育てることは困難なため、城壁内に畑を作りそこで作物を育て収穫している。また国をぐるりと囲む深い森には様々な木の実や果物がふんだんに実る環境がある。人々は定期的に近くの森に入り、それらを必要分だけ採取して日々の糧にしている。
グランバニアに魔物の仲間たちが来るまでは、人間が危険を冒して丈の高い木にも登って実る果実を取ることもあった。しかし今は空を飛べる魔物の仲間が率先してその役目を持っている。その中にグラシアも混ざり、彼女の美しい白い翼を使って空を飛び、グランバニアの人々のためにと木の実や果実を採っているのだ。
「グラシアは一つも食べないんだけどね。水だけでいいみたいだし」
グラシアも食べればいいのにと言うスラぼうに、スラりんも同じような顔つきで「ピィ」と雫形の身体を震わせる。グラシアはベホズンの大きな緑色の身体にもたれかかりながら、穏やかに微笑むだけだ。そんな彼女の顔を見ながらリュカは彼女が自分同様にまるで年を取っていない事実にふと気づく。初めてグランバニアに来た時と変わらない彼女の様子に、やはり天空人は人間とはまるで異なる存在なのだと感じる。長命の種族という点においては魔物も、妖精も似たようなものだが、果たして天空人に寿命があるのかどうかもよく分からない。
「私には森の小川の水があれば十分だもの。ここの森の小川は清らかで、お水もとても美味しいのよ」
「他には何も食べないんですか? 果物、美味しいですよ」
リュカたちが城で食すデザートの果物ももしかしたらグラシアが森で取ってきたものなのかも知れないと思うと、自ら危険を冒して森に入り果物を手にするというのに食べないのはもったいない気がして、リュカは思わずそう声をかけた。リュカの意図に気づいたグラシアは、大きな白い翼を背で震わせて笑う。
「そうですね、美味しいですよね。食べたことはあるんですよ、私も」
「それならみんなと一緒に食べたらいいのに」
「でも私は特別必要としませんから、皆さんに食べてもらった方が良いでしょう。採れる量もそれほど沢山と言うわけでもないですし」
グラシアにとっては美味しいかどうかということは問題にはならず、必要か必要でないかだけを考えているようだった。外見は幻想的でまるで御伽噺の中から飛び出したような彼女だが、その考え方は実に現実的なものらしい。
ベホズンに寄りかかる彼女は無言の内にも大きな緑色の魔物と会話をしているのか、時折返事をするようにその大きな身体を手で優しく撫でている。ベホズンは心地よさそうに目を閉じたりして、互いに居心地の良さを感じているのが見ていて分かる。
「グラシアはベホズンと一番の仲良しなんだよね」
スラぼうの言葉にベホズンが嬉しそうにその場で一つ跳ねる。大きな身体で跳ねるものだから、教会中にその振動が伝わるのではないかとリュカは思わず辺りを見回す。しかし広い教会内を揺るがすような振動は起こさないように配慮しているのか、ベホズンの動きは外での元気な動きとは違って柔らかい。
「ベホズンは色々とお話をしてくれるんですよ。とってもお話好きみたいで」
リュカがベホズンの声を聞いたのは片手に数える程度しかないが、どれもが小動物の鳴き声のようなもので、その時の感情を表すことが殆どだ。ベホズンの気持ちを汲み取ることはできるが、細かな会話と言うものをしたことがない。リュカにとってのプックルのように、その鳴き声が言葉として全て伝わってくるようなものなのだろうかと、思わず興味本位でグラシアに問いかける。
「どんな話をするんですか。旅の時のことを話したりもするんですか」
「ええ。リュカさんとの旅はとても楽しいみたいで、また行きたいんだってよく話していますよ。やはり魔物は外の世界が好きみたいですね」
「そうでしょうね。旅に出る時はいつもみんなついて行きたいってそんな顔をするから、置いていく仲間にはいつも悪いなぁって思ってます」
「ベホズンはあの天空の塔にいた時に、リュカさんたちと出会ったと聞いています。天空の塔が魔物たちに壊されていくのを、魔物ながらにとても心を痛めていたようです」
グラシアがそう言うとベホズンは何度も頷くように緑色の身体を揺らす。天空の塔は今や魔物の巣窟と化しており、美しい建造物のあちこちが魔物の手によって破壊されていた。かつては天空の塔の最上階から、天空に浮かぶ城への道が続いていたと言うが、魔物たちによる破壊によりその道は閉ざされた。今は湖の底に眠る天空城が、もし再び天空に浮かぶことがあっても、天空の塔からは二度と天空城に昇ることはできないのだ。
「あの塔は遥か昔、我々天空人の手によって作られた、地上と天空を結ぶ唯一の道でした。ただ普通の人間にはあの塔に入ることすらできません」
リュカはグラシアの話を聞いて思わず眉をひそめる。リュカたちが塔を探索した時には、魔物によって破壊された扉の隙間から塔の中に入り込んだ。普通の人間であるリュカのみならず、仲間である魔物らも問題なく天空の塔は受け入れた。
「天空の武器防具を身に着けた勇者だけが、天空の塔に入ることを許されていたのです」
「それは、どうしてですか」
「世界が危機に瀕した時、世界を救う勇者が生まれ、天空の神の下に姿を現すというのが世界の決まりなのです。そして選ばれた勇者だけが天界に足を踏み入れられる……ですが今は塔も魔物による破壊を受け、その役割を果たせなくなったようですね」
天空の塔にいたベホズンと色々と話しをし、仲良くなった経緯はそう言うことなのだろうとリュカは理解した。グランバニアに暮らす唯一の天空人グラシアは、人間の生活に慣れつつもやはり彼女の天空人としての生き方を忘れることもできず、天空の塔に棲みついていたベホズンと話をして彼女の思い出にも残るあの美しい塔を思い描いているのだろう。
「グラシアもあの塔に行ったことがあるんだって」
彼女は昔に天空の塔の様子を見るために天空城から下り、外観を眺めるように外を飛びながら塔の様子を見まわったことがあったという。当時より塔には魔物が棲みついていた。一人の天空人が塔の周りを飛び回っているのを見つけた魔物は容赦なく攻撃をしかけ、グラシアの翼に傷をつけ、彼女はそこから地上まで落ちてしまったという話を聞いて、リュカはその時に父が彼女を助けたのだろうかと思いついた表情をしたが、グラシアは静かに首を横に振った。
「その時は塔の近くに棲みつく妖精に助けてもらったんです」
「妖精?」
「ええ。小さくて可愛らしい妖精でした。普段は姿を隠していたようですけれど、天空人である私を見て驚いたようで、姿を消す術が解かれたとかで私はその姿を見ることができたんですよ」
グラシアの話を聞きながら、リュカは自身の記憶の中にも似た経験があるような気がして思わず視線を宙に巡らせた。
「その妖精って何人かで一緒にいませんでした?」
「そうそう! 小さな身体で『世界を救う旅をしてるんだ!』って、小さな剣や斧を振り回したりして、とても可愛らしかったです」
「そっか、あの辺りに……僕も会ったことがあるんですよ、その妖精に。あの子たち、妖精なんですよね」
「とても魔物には見えませんでしたし、姿を消せるのは妖精ならではの術なので、てっきりそうだと思っていましたが」
「いや、絶対にそうですよ! そっか、いたいた! 妖精はこの世界にもいたんだ」
リュカは次の旅の目的地となっている妖精の城の在処を探している。それはこの世界にあるのか、はたまた妖精の世界にあるのかも分からない。しかしグラシアの言葉に天空の塔付近の探索を思い出したリュカは、あの辺りでプチット族という妖精の一種に遭遇したことを思い出した。彼らは小さな妖精の身でありながらも世界を救う勇者としての旅をしていると、堂々たる態度でリュカたちの前に立ったのだ。そしてリュカたちが天空の塔の探索に出ている間は、パトリシアの面倒を引き受けてくれるほどに互いに打ち解けた。
「天空の塔の近くに妖精の世界が……あってもおかしくないですよね」
リュカの唐突な質問に、グラシアは首を傾げながらも「ええ、まあ、そうかも知れないですね」と曖昧な返事をする。彼女はあくまでも天空人で、妖精の世界がどこにあるか、どのようなものなのかは知らないらしい。ただ天空人の知識として、妖精がどのような生き物なのかは知り得ているだけのようだ。
リュカはグラシアに礼を述べると、そのまま教会を後にした。新しい情報が手に入り、浮足立っていたリュカはフードを被ることも忘れ、呼び止める神父の声も届かずに城下町に出たために、一時町は国王が視察に来たと大騒ぎになってしまったのだった。



「ふーむ、やはり行ってみないことにはよう分からんのう」
「中央の大陸って多分、あんまり人が寄り付かないところなんだろうね。どの世界地図を見ても、ここの地図は何となく輪郭が描かれてるだけで、細かい地形なんかは一つも分からないもんね」
教会から玉座の間に戻ったリュカは、待ち構えていたオジロンにひとしきり叱られた後、調べ物の時間を取りたいと両手を合わせて頼み込んだ。オジロンは溜め息をつきながらも、今のリュカの為すべきことは妻と母の捜索なのだと理解を示し、いつものように代理として玉座に座していることを約束してくれた。そしてマーリンの居所を衛兵に聞くと、彼は凡そ城の図書室にいることが多いと聞き、来た道を引き返すようにしてリュカは図書室へと踵を返した。
今は図書室でマーリンと二人、中央大陸の地図について記載のある本を片端から抜き出し、調べている所だ。ちょうど図書室に居合せた二人の学者も一緒になって探してくれている。
「行ってみるって言ってもさ、結構広いよね、ここ」
「あの妖精の森よりはよほど広いじゃろうなぁ」
「どれだけかかると思う、時間」
「さてのう、ひと月で見つかれば万々歳じゃろ」
「……気長に行くかぁ。もう少しヒントをくれてもいいのになぁ。『山々に囲まれた深き森』なんて、世界中にありそうだよね」
「妖精たちは妖精の世界を守らにゃならんのじゃから、ヒントをくれただけでもありがたいと思わんとな」
「マーリン、物分かりが良過ぎない?」
「焦っても仕方がなかろう。分からないところから少しでも前進できそうなんじゃから、良いではないか」
グランバニアが保有する蔵書は数えきれないほどあり、図書室内全ての本を調べ尽くすのは不可能だが、たとえ調べ尽くしたとしてもその中に妖精の世界に関する明確な記述があるとは思えなかった。妖精の世界は妖精たちが隠して守り続けている。彼らは非力な生き物ゆえに、姿を隠し世界を隠して生き延びているのだ。その世界を人間が垣間見たところで、在処が簡単に露になることは決してない。
「妖精の森にたどり着けたのは運が良かったってことだよね」
「あれで運を使い切ってしまったかのう」
「冗談でもそう言うこと言うの、良くないと思うよ」
「冗談くらい言わないとやってられんと言うことじゃ」
マーリンの前には、マーリンの姿が見えなくなるほどの本が積まれている。その一冊一冊に目を通し内容を追って行くのだから、リュカは彼の学者顔負けの知識欲に頭が下がる思いがする。しかしそんな彼を以てしても、まるで分からない妖精の世界の在処について調べることは根を上げたくなることのようだ。やはり妖精の記述を追えば、御伽噺に行きついてしまい、得られる情報は子供が好むような想像力を掻き立てられるお話だ。その中から真実を見つけ出すのは難しい。
リュカの後ろのテーブルでは二人の学者も情報収集に力を注いでくれている。国王直々の頼み事とあって二人は張り切って本を開き目を通しているが、中央大陸と妖精の存在を結びつける記述はどこにも見当たらず、疲労に目が血走るだけだ。二時間を経過したところで学者は申し訳ないと言った様子でリュカに席を外す旨を伝え、ティミーとポピーの講義へと向かった。
「中央大陸にはセントベレス山という世界一高い山があるがのう。山々に囲まれた深き森の山がもしあの山だとしたら、一筋縄では行かんぞ」
リュカもそのことを密かに考えていた。中央大陸の北西には険しい山々が聳え、その頂上にはセントベレスと言う天を衝くような世界最高峰の山がある。妖精たちがあの山の麓に妖精の世界を隠して生きているかもしれないと言うのは、外界の世界から身を守るためとすれば当然のことの様にも思える。
「だけどあそこは……あんまりいい場所じゃないよ」
「グランバニアを訪れる旅人の中には、光の国へ行く前に旅をして世界を見てみたいと、この国を訪れた者もいると聞いておるぞ」
ここ数年の間に、人々は不安から逃れる術として、光の国と呼ばれる場所を目指す者が多くなっている。グランバニアに訪れた旅人も数人、連れ立ってその考えを持っていた者がいた。リュカはその話を聞くなり旅人たちを城に呼び寄せ、光の国を目指すくらいならこのグランバニアに住んだらいいと、国に移住することを勧め願った。一国の王に直接そう請われては旅人も光の国に対する希望や夢を捨てても良いかと国に住むことを決めてくれたようだった。新しい住居などは町の人々が空き家などを手配して調えている。
光の国などと呼んでいるその場所には絶望があるだけだとリュカは知っている。世界は危機に瀕していると不安を煽り、人間に耳触りの良い言葉を聞かせれば、不安から逃げたいと思う人は光の国へと誘われてしまう。そして行き着いた先では奴隷として働かされ、終わりのない過酷な労働に人生を費やし始めるのだ。全てはこの世界を陥れようとする魔物たちの思惑によるものだが、光の国と言う輝かしい言葉の強さに惑わされた人間はその本当の意味に気付けない。
「ワシには光の国なぞ当てにはならんと思うがの。そんな綺麗ごとを吹聴する輩は、その心根で何を思っているかなど分かったものではないわ」
全ての人がマーリンの様に強い心で疑ってくれたらとリュカは思う。しかし人間は弱い。心に持つ不安を引き出され煽られれば、自分の心など見失って相手の言うことに一も二もなく頷いてしまう。
「光の国……いずれは向き合わなきゃならない問題だね」
「向き合うにしてもあの場所へ行くとしたら、それこそ光の国を推し進める者の手に乗せられるくらいしかなかろう」
世界最高峰の場所に人々を不安や危険から救う光の国があるという噂に乗せられ、実際に光の国へと旅立った者も当然いる。グランバニアでも二代続けて王妃と国王が失踪し、不安に陥った国民の数人は光の国の噂を信じ、国を出て行ってしまったという。恐らく人間に化けた魔物が彼らを勧誘し、誘いに応じた人間たちを連れ去ってしまったに違いない。人間の足では到底歩いて行けない場所にある光の国に、人間として行くことができるという特別感もまたその人の好奇心をくすぐるのかも知れない。そうして光の国に向かった人間が果たして世界中でどれほどいるのかは把握していない。魔物の活発化と共に、その人数は恐らく増え続けているのではないかとリュカは思っている。
ただ人間を必要としている限りは、あの大神殿はまだ完成していないのだろう。まだ世界から人間を集め続けていると言うことは、あの場所で働かせる奴隷が欲しいのだ。もし大神殿が完成し、働く奴隷が必要なくなれば、人間の勧誘を止めた上で残りの奴隷たちを躊躇なく皆殺しにしてしまうと想像できる。そしてあの世界最高峰の地に魔物の居城が聳え立つ。
リュカが大神殿の地から逃れて十年ほどが経つ。あの大神殿が完成した時に一体何が起こるのかは分からないが、人間にとって歓迎できないことであるのは確かだ。その前に何か手を打たねばならないのは分かっているが、今はまだあの場所に手が届く状況ではない。できることは光の国の勧誘の手に落ちそうになっている者を引き留めることだけだ。
「お主ならば国王として兵を派遣し、光の国の調査を進めることも可能と思えるがの」
「そんな危険なことはさせられないよ。戻ってこられるかどうかも分からない。戻ってこられなきゃ、調べたところで報告を受けられないんだもん。意味がないよ」
「……まるで戻ってこられないと決まったような言い方じゃの」
リュカたちがあの地を脱出してから後、恐らく誰一人としてあの場所を抜け出せたものはいないだろうとリュカは思う。そもそもあの場所で奴隷として働かされ、生気を失わずに生きていた者が少ない。そしてリュカたちが脱出をした後、あの場所の監視は厳しくなっているに違いない。その中で果たしてどれだけの人間があの場所を逃げ出したいと思えるかを考えると、誰一人としてそこまでの気力を保てるとは思えない。
「そろそろ戻った方が良いじゃろ。日が暮れ始めとる」
「あっ、もうそんな時間か。長くいすぎちゃったなぁ。またオジロンさんに怒られるかな」
「それを承知の上でここに来ておるんじゃろうが」
「そうなんだけどさ。でもやっぱり怒られるのって嫌なものだよね」
「そんな嬉しそうな顔をしながら言われても説得力の欠片もないわい」
リュカが席を外している時は国王代理としての歴も長いオジロンがその座に就いている。後で説教を食らうのは分かっているのだが、オジロンが本気で怒っていないことが分かるのでリュカも叔父の優しさに存分に甘えているのだった。そして怒られたとしても、それが亡き父からの言葉のようでもあり、それもまたリュカの頬を緩めていた。厳しい顔つきをするオジロンはいつもより父に似ている。その表情を見てリュカが子供のような顔つきをすることに、恐らくオジロンも気づいており、それ故にオジロンもあまり強くは言えないのだ。
「やっぱり中央大陸に行ってみるしかないかな」
「まあ、今までもそんな感じで外の世界を歩いてきたのじゃから、今回も何とかなると思って行くのも致し方がないの」
「あの辺りでまたあの妖精たちを探してみよう。そうしたら話を聞けるかも知れないもんね」
リュカは机の上に出してあったまだ半分も目を通していない本もまとめて抱えると、本棚に戻そうとしたが、マーリンがそれを止めた。彼は引き続きこの場で調べてみると言い、中央大陸の地図でもあればと独り言を言いながら分厚い文献をパラパラを捲り始める。そんなマーリンの優しさと熱意に感謝しつつ、リュカは胡桃色のフードを頭にすっぽりと被りながら一人図書室を後にした。

Comment

  1. ケアル より:

    bibi様

    このあたりもbibiワールドいっぱいですね。 ドリスのパートナーになる男性の話、想像すると楽しいですね。 ジェイミーあたりなんかドリスにお似合いなんじゃないでしょうか?
    そのあたりの話も、bibiワールドで明らかになるんですよね?
    楽しみであります!

    オジロンが来年の試合に出場とは…すんごく早く読んでみたいですよ!
    鍛錬を復活させたオジロンの武闘家はどうなんだろうか?
    本編後回しでそっちを読んでみたくなります(ええへ)
    来年はサンチョも出場して試合を盛り上げて欲しいですよbibi様!!

    bibi様はいつも過去の執筆された作品のシーンを話に入れて来るの、自分は本当にニヤニヤしちゃいます(笑み)
    プックルにザオラル…そんなことありましたよね。
    あの雷爺の攻撃でしたよね?
    覚えていますよ~!あの時本気でbibi様がプックルを死なせてしまい復活不可能にしてしまうんではないかとハラハラしたのを覚えていますよ。

    なるほど本当は妖精で無いはずなのに妖精になっている可愛いグループいましたよね(笑み)
    たしかに、あの子たちなら何か情報を持っているに違いないですな!
    そして、セントベレスの近くに城があるっていうのも、なかなか考えさせられる話ですね。

    bibi様、以前にも書きましたが、パーティ編成の時はゴレムス連れて行きましょうよ?まだ1度も無いんですもん。
    そしてあのあたりには、マドハンドとゴーレムのペアもいます。
    やはりゴレムスの出番ではないでしょうか?

    そしてそして、なんとはぐれメタルいます。
    ポピーたしか、ラインハットで毒針を誰かに貰って所持していた描写ありませんでしたか?
    毒針の出番ではないでしょうか?
    そんな、はぐれメタルの描写も見てみたいです!
    次話もドラクエ楽しみにしています。

    • bibi より:

      ケアル 様

      コメントをどうもありがとうございます。
      今回はグランバニア特別編として数話に渡ってお送りしました。楽しんでいただけましたかね。
      ドリスも二十歳を越えているのでぼちぼち一国の姫君として落ち着く必要があり・・・お相手は国内か国外か。ドリスに勝てることも条件ですが、父であるオジロンよりも強くないとダメでしょうね。
      来年はオジロンも参戦、どうなることやら、です(笑) きっと、強いですよ。年を重ねた強さだと思います。サンチョはどうかな。オジロンが参戦となればサンチョも出るかも知れませんね。ただ、サンチョが武闘家の動きができるかどうか・・・痩せてもらいましょうか(笑)
      覚えている限りは過去のお話もちょこちょこ混ぜて書きたいと思っています。今後は更に戦闘が激化・・・でも子供たちもいるので、ちょっと楽しみながら、なんてのも入れてみようと思っています。ドラクエワールドはあくまでも、コミカルな部分もあると思っているので。
      中央大陸の不思議はドラクエ4から続いています。天空の塔があり、天空城があり、同じ大陸に魔界への洞窟もありました。あの魔界への洞窟・・・セントベレスとつながりがあるかなぁと思っています。
      プチット族は世界の平和を目指して旅をしているけれど、海を移動する手段を持たないので、延々とあの大陸を彷徨っているという・・・可愛いヤツらです(笑) 次回のお話で会えるかな。
      ゴレムス、私も連れて行こうと思っていました。恐らくパーティーに入ります。デカイやつなので取り扱い注意です。でもデカイのでみんなを守ってくれそうです。
      はぐれメタル、あの辺りにいたんでしたっけ? ポピー、毒針を持っていても、はぐメタさんに追いつけるかどうか・・・というか、可哀そうで針を向けられないかも知れません。

  2. ケアル より:

    bibi様

    ゴレムスの件、すみません勘違いしていましたね自分…。ゴレムスはエルヘブン探索の時いっしょに旅に出ていたみたいですね…今読み返していたら…すみませんです。
    後、毒針の件、これも勘違いしているように思います。たぶんポピー持っていない…ですよね?
    すみませんでした(汗)

    • bibi より:

      ケアル 様

      わざわざ読み返していただいたなんて、お手を煩わせてしまいましたね。
      そうそう、エルヘブンに連れて行っていました。
      毒針の件も、もし持っていたらまた違うお話が書けそううですね。でも、ちょっと物騒な話になるか、ギャグに振り切るか。短編ならアリかも知れません^^

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