守られた町の平和

 

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戦いの最中ずっと空を覆っていた黒雲は、広い夜空を四方八方に霧散した。今は夜空に星々が煌めき、月も明るく輝き始めている。温い風も穏やかで、傷つけられた草原や森の景色を労わるように柔らかく吹いている。
荒らされた草原の上に腰を下ろし、しばらくの間星空を眺めながら息を整えていたリュカだが、ふと目の前の怪物の山が息を吹き返すのではと不安を覚えた。すっかり音を無くした怪物だが、この巨体が完全に息の根を止めているのかどうかは分からない。期待が勝っているだけで現実はまだその命を続けているのかも知れない。
ふらりと立ち上がるリュカに、ティミーとポピーが父の不安を感じたようにその姿を見遣る。倒れた巨大な怪物に向かって歩き始める父に、戸惑った子供たちの声が響く。
「お父さん、どうしたの? どこに行くの?」
「ねえ、一人で行かないでよ。わたしたちも一緒に……」
立ち上がろうとする二人だが、戦闘で使い果たした気力を取り戻すにはもう少し時間が必要だった。二人とも足に力が入らない。双子が座るのは魔法のじゅうたんの上だが、二人に残された僅かな魔力を感じても、じゅうたんはただ炎に焦がした端を風に揺らすだけで、宙に浮かぶことはない。
「リュカ王、お供いたしますよ」
倒れる怪物に近づこうとするリュカを追い、サーラが立ち上がる。果てもないような戦いに気力体力を使い果たしたのは皆同様だったが、常に前線で戦っていたリュカやプックル、ピエールに比べれば、サーラの気力はまだ残されている方だった。
「悪いね、サーラさん。ちょっと、確かめておかないとね」
「そうですね。万が一と言うことがあります」
サーラはそう言うと、リュカに肩を貸すように腕を担ぎ、その身体を支え持った。その様子を、プックルもピエールも理解したようにぼんやりと見ているだけだ。
「おい、オレが連れて行ってやろうか?」
「ううん、アンクルはみんなの傍にいて。そっちも万が一、魔物に襲われそうになったらすぐに僕に知らせてね」
「ここらの魔物は近くにいねえだろ。こんな怪物を目にしちゃあ、おいそれと出てきやしねえよ」
アンクルはそう言いながら周囲の気配を感じ取ろうとするが、穏やかな風に草原の草が、森の木々がそよぐだけで、魔物の気配はおろか、動物の気配すらも感じない。全ては歩く災厄のような怪物から逃げ出すように、どこか遠くへと身を潜めているに違いなかった。
任せたよと一言アンクルに告げると、リュカはサーラの肩を借りるようにして掴まり、サーラは羽をはためかせて宙を飛ぶ。倒れる怪物の上を注意深く、サーラは徐々に高度を上げて飛んで行く。
月光に晒される怪物の姿は、腹を中心に青の血に濡れていた。月明かりの下では青ではなく、腹の上は黒々と光っているだけだ。その上部、巨大な顔の三つ目は全て傷つき閉じられ、炎を吐きまくっていた大口は空いたままぽっかりと黒い穴を見せている。額にはティミーが放った雷撃の跡が穴を穿ち、まるでそこに四つ目の目を作り出したかのように見えた。
「戦いには勝ったけどさ、やっぱり……あまり気持ちの良いものじゃないね」
「これだけ巨大な怪物ですからね。それだけで悍ましいものがあります」
「うん、それもあるけど、やっぱりできることなら僕は……あまり戦いたくないんだ」
「貴方らしい感想ですな」
この怪物は一体どのようにして生まれたのか。百五十年前に封印されたと言うことは、それよりも前に、遥か昔から存在していた怪物なのだろう。一体何のためにこの世に生を受け、暴れるだけの力を与えられたのか。それがただ単に与えられただけの力だとしたら、この怪物は一体その生にどのような幸せを見い出せたのだろうか。できることなら、怪物の生に意味を見い出してやりたいと、リュカは憐れむように倒れたいにしえの怪物を見下ろす。
一つの山のような倒れた怪物をぼんやりと見ていると、目の端に小さく光る星のような煌めきを見た。そこに目を向ければ、煌めきは消えることなく明滅を繰り返し、リュカの視界に収まっている。もしかしたら怪物の命がまだ続いているのかもしれないと、リュカは救いのない恐怖と共に、ほんの僅かな期待を胸に、サーラに怪物へと近づくよう伝える。
乗り気ではないサーラは嫌な表情を隠しもせず、顔をしっかりとしかめたままリュカに言われた通り怪物の腹近くへと下りていく。腹から流れる青の血は止まっていたが、黒々と光る腹の上に足を下ろす気にもなれず、サーラはリュカを抱えたまま宙に留まる。
「まさかまだ生きているとでも仰るのですか」
「いや、多分生きてはいないと思うんだけど、何かが見えたんだよね。あれ? 見えなくなっちゃったな……」
近づく途中で煌めきを見失ったリュカは、サーラに抱えられたまま辺りをキョロキョロと見渡す。すると再び目の端に、先ほどと同じ煌めきを見つける。それは明らかに先ほどとは異なる場所にあった。リュカの指の先ほどの煌めきが、怪物の腹の上を勝手に移動しているのだ。
「サーラさん、あれ、見える?」
「……ふむ。何でしょうか。魔物ではないようですが」
「放っておいちゃマズイよね、きっと」
「放っておく気もないくせに、そのように聞かないでいただきたい。追いかけるならそうと、はっきり仰ってください」
「いやあ、何だか悪いなって思ってさ。サーラさんを無駄に飛ばせることになるしさ。疲れてるでしょ?」
「今にも気を失いそうなほど疲れている貴方に心配されるほどではありません」
リュカの可笑しな気遣いに呆れたような息をつくと、サーラは羽をはためかせて見える小さな煌めきを追いかけた。するとその煌めきは驚いたように飛び上がり、怖がるようにサーラから逃げていく。リュカは一瞬、その煌めきを見て、何者かの目と遭ったような気がした。
しかし逃げるにしても、その小さなものは羽を持っているわけでもなく、ただ怪物の大地にも見えるような腹の上でぴょんぴょんと跳ね回るだけだ。動きだけを見ていると、逃げたいのか見つけて欲しいのか分からないような、落ち着きがなく派手な動きだった。
リュカはサーラに小脇に抱えられたまま、思わずその煌めきに「どうしたの?」と呼びかけた。そしてやはり、人や動物の目にも見えるようなその形をじっと見つめ、それがまるで野原を跳ねまわる虫のように高々と何度もその場で跳ねるのを見ると、リュカは高く跳ね上がった瞬間に手を伸ばしてあっさりとその煌めきを掴んだ。
自らリュカの手に収まった小さな煌めきは、おかしな形をしていた。人の目に見えていたものは、本当に目のような形をしていた。赤く光る眼だが不気味に感じるものではなく、むしろ無垢なものを感じるのが不思議だった。その目から一筋の涙が伸びるように、金色に光る金属が繋がっている。脇に天使の羽のような装飾があり、それを指で摘まんで持てば、もうそれがあちこちへ動き回ることも無くなり、大人しくリュカの手につままれているだけだ。
「何だろ、これ。何に見える?」
「……呪いの道具か何かでしょうか。この怪物の身体から出てきたんですよね?」
「呪いの道具だったら、もっと、こう、呪いっぽい感じがするんじゃないかな」
「仰ることの意味がいまいち分かり兼ねますが、リュカ王が手にしていて平気なのですから、呪われるということはなさそうですね」
「……うわっ! この、先っちょの方がぐねぐね動いて気持ち悪いなぁ。僕、こういう動きがするものってちょっと苦手なんだよね。毛虫とか」
「それは良いことを聞きました。今度リュカ王が何か無茶をしそうな時には、グランバニアの森で大量の毛虫を捕まえて来て……」
「ううぅぅ……想像するだけで辛い……。何てこと言うの、サーラさん。自分で言ってて気持ち悪くないの」
「別に私は毛虫を何とも思っていませんから」
「でも国王の僕にそんなイタズラをしたら、サーラさんの首が飛んじゃうかも知れないよ」
「そんなくだらない悪戯などしませんよ。ご安心ください」
つい先ほどまで死ぬかもしれない戦いをしたとは思えない会話で、リュカもサーラもすっかり心が寛いだ気分になった。今も倒れた怪物の上に羽をはためかせて宙に浮かんでいるサーラだが、どうやら倒れた怪物の命の灯は完全に消え去ってしまっているらしく、この地の平穏は保たれたのだと改めて実感することができた。
「ところでその妙なものは持ち帰るのですか?」
「うーん、こうして拾っちゃったしさ、元に戻すこともできないから、とりあえず持ち帰ってみるよ。マーリンなら何か知ってるかもしれないし」
「それは生き物なのでしょうか」
「生き物には見えないかなぁ。何かの道具に魔法の力を込めて、動くようになったのかな。魔法のじゅうたんもきっとそんな感じだよね」
「魔法のじゅうたんよりもよほど生き物らしいですね。今のそれは、寝ているんじゃないんですか」
サ-ラにそう言われてリュカは自分で指先につまむ小さな金属を見つめる。リュカの手につままれてからは大人しくなったと思っていたが、今は何か小さな生き物が寝息を立てて眠るように、装飾の一部と思われる赤い目を閉じて、規則正しい僅かな揺れを繰り返している。
「魔法のじゅうたんも、寝ることってあったっけ」
「寝たら飛べないでしょう」
「じゃあ、僕が懐に入れてる間は寝てるのかな」
「そうかも知れませんね。魔法で命を吹き込まれた道具も眠ることがあるのだと、私も今初めて知りましたよ」
「まだまだ知らないことがたくさんあるなぁ。面白いね」
「貴方と行動を共にしていると、面白いことに出遭う確率も高くなる気がしますよ」
サーラの言葉にリュカは笑う。「そうかもね」と言って何かは分からない目のような道具を懐にしまうと、宙を飛ぶサーラの身体ががくんと揺れた。怪物の命が完全に途絶えていることに安心した気の緩みで、途端に力が入らなくなったらしく、サーラはふらふらと力なく飛びながら、主を小脇に抱えて皆のところへと飛んで戻って行った。



サラボナの町には温かな火が灯り、空には夕闇が迫っていた。町の周りには、ルドマンが所有する兵団に所属する男たちが集まり、騒めいていた。彼らは合わせて数百人ほどで、その中には普段は兵の職務には就かずに町の中で日常を過ごしている者もいる。しかし突然のルドマンの呼びかけに驚きつつも、初めて見るような大富豪の緊張した面持ちを見れば、兵団に所属する者らの表情は否応なく引き締まっていた。
遥か遠く、北の地に、幾度も閃く稲光が見えた。サラボナの町の空は晴れ渡っているものの、北には暗雲が立ち込め、夜の空に怒号を響かせている。あの場所に敵がいるのだとルドマンが固い表情で言えば、兵団の者らも固唾を呑んでその景色を見つめた。まだ遠くに見える敵の場所に、いくらか心持ちに余裕があるのが救いだった。それ故に、緊張を感じながらも、隣り合う者同士で言葉を交わすこともできる。
町の外に魔物がいることは日常だが、遥か遠くに見える稲光を見てそこに強大な敵がいると知らされても、やはりその姿を間近に見なければ現実味は感じられない。それと同時に、怪物が復活したという信じられない現実から逃れたい一心で、彼らはむしろ明るい調子で言葉を交わしていた。
眺めていた景色に稲光が止み、北の暗雲が急激に晴れ渡った。朱く染まる空に東から夜空が迫っている。美しい夕焼けの景色の中で、ひと際激しい稲光が地から山へと向かったのを、ルドマンは望遠鏡の中に見た。そして北の小島の景色は静まり返り、あれほど幾度も鳴り響いていた雷の気配が微塵もなくなった。
それからはいくら望遠鏡の中に景色を見ても、静まり返った夜が訪れるだけで、復活した怪物の気配が消え去ってしまっていた。何も動かなくなってしまった小島の夜の景色には、そのうち美しい星空が何事もなかったかのように浮かび上がった。望遠鏡でそれを覗けば、それはただの天体観測だ。
「一体何があったのだろう……復活したばかりで、まだあまり元気がないのだろうか」
「そういうものなんですの、お父様?」
「いや、私にも分からんが、すっかり静かになってしまったようだ」
「見晴らしの塔にいるリュカさんには何か見えているんでしょうか。一度、リュカさんに確認してきた方が良いかも知れませんよ」
アンディが杖を地面につきながら義父であるルドマンに進言する。彼は兵団の兵として戦うことはできないが、それでも兵団を取りまとめるルドマンの義理の息子としてこの場にいるべきだと、戦いに身を固めた兵たちと共にあろうとしている。
アンディの言葉に頷いたルドマンがぎこちなく歩き出そうとした時、彼らの目の前に現れた者たちがいた。まるで空から降ってきたように現れた彼らの中に、今から会おうとしていたリュカの姿があった。
サラボナの町の明かりに照らされた彼の姿は、先ほど会った時とは打って変わってどこもかしこもボロボロだ。彼の両隣りには双子の子供たちが辛うじて立っている状態で、今すぐにでもその場に座り込んでしまい兼ねない疲労を見せている。おまけにリュカの後ろには数匹の魔物の姿まである。その全ての光景に、ルドマンは言葉を失ったまましばらくの間リュカたちを見つめていた。
「……あ、ルドマンさん、ちょうど良かった」
声に疲れはあるものの、いつもの穏やかな口調で話しかけてきたリュカに、ルドマンは心配するように歩み寄る。
「一体何事だ? どうしてこんなに酷い姿をしているんだ」
「倒しましたよ」
「ん?」
「復活してたんですけど、倒せました、どうにか」
「んん?」
「あ、兵の皆さんを集めてたんですね。でももう大丈夫ですよ。ちゃんと倒したって確認してきたんで」
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 分かりやすく説明して欲しいんだが」
「説明……したいんですけど、とりあえず休ませてもらっていいですか? ちょっと、疲れ切っちゃってて」
そう言って力なく笑うリュカの横で、二人の子供が地面に座り込む。子供たちのすぐ傍で、数匹の魔物たちも町の入口近くの草原に座り込んだ。集められた兵らはサラボナ近辺では見かけない魔物らの集団に恐れをなしてその場から動けずにいたが、へたり込んでしまった子供たちにフローラが心配そうに駆け寄る。
「大丈夫? どこか怪我を……まあっ! 女の子なのに顔に怪我なんて残しちゃダメよ」
フローラはそう言うと、回復し切れていなかったポピーの頬に手を当てて回復呪文を唱えた。その温かな光を浴びて、ポピーは微笑み、顔の擦り傷はきれいさっぱりと消えてしまった。
「お義父さん、とにかく馬車をここに呼びましょう。リュカさんたちを屋敷まで運んで休んでもらわないと」
「う、うむ、そうだな。だがしかし、そちらの魔物らは倒しておかねばなるまい。町の安全を守るためにも」
ルドマンはそう言うと、集まっている兵たちに魔物退治の命令を下そうとする。サラボナの町の平和のために立ち上がる兵たちは手にしている剣や槍を構え、リュカの仲間の魔物たちにその先を向ける。
「……勘弁してくれよ。オレたちゃあのバケモンを倒した功労者だぜ?」
「しかしこれが人間の普通の行動です。こうでなければ人間の生活は守れませんからね」
「ピー……」
「近くのあの森辺りが休むのに良さそうです。水もあるかも知れません。とにかく今は水が欲しいです……」
「がうぅ……」
剣や槍を向けられた魔物の集団が人間の言葉を話すことにも驚いた兵団一同だったが、リュカたちと同じように疲れ切った様子ですごすごと近くの森へと歩いて行く魔物らの姿を見れば、誰も魔物の群れを追いかけて攻撃しようとは思わなかった。町の平和を守るためには、魔物を町から遠ざければ良いだけで、むしろ深追いは禁物だ。
「一体全体、何が何やら……」
「あの方々はリュカさんのお仲間ですよね? それならば安心です。むしろ皆さんも屋敷にお招きして休んでいただきたいところですが……そうも参りませんものね」
リュカは以前、フローラにだけは魔物の仲間たちを紹介していた。彼女もスラりんやプックル、ピエールとは面識があるはずだ。彼女は十年ほども前になるその時のことを、はっきりと覚えてくれていたようだ。
「リュカよ、後で構わないから詳しい説明をして欲しい」
「あ、はい。とにかく今は……寝たいです」
町の入口で今にも寝そべってしまいそうなほどに疲労困憊のリュカと子供たちを、ルドマンは数人の兵士らに頼み、アンディが馬車を呼びつけ、フローラは彼らを介助するように回復呪文を施し馬車の到着を待った。
リュカの言葉に町の平穏が保たれたことを知ったルドマンは、取り急ぎ集めていた兵士らを解散させ、日常に戻るようにと指示を出した。急転直下の状況の変わりように戸惑いを見せていた男たちだが、町が危機から救われたのだとおぼろげにでも分かれば、日常に戻るのは簡単なことだった。慣れない武装を解き、町の中に戻れば、それで日常は取り戻せる。
そして夜は更け、間もなく皆は寝静まる時間になる。サラボナの町の灯が少しずつ落とされていく様子をリュカも子供たちも知らないまま、ルドマンの屋敷の一室で泥のように眠りこけることになった。



翌日の昼近く、ルドマンの屋敷二階に広い食卓が用意され、その席にリュカも双子の子供たちも着いていた。常に掃除の行き届いた窓から入る陽光は暑いほどだが、開けられた窓の隙間から入り込む風は乾いて涼やかだ。そしてサラボナの町に漂う花の香りが、心地よく食卓を飾ってくれる。
前日の激しい戦闘のせいで、まだ身体のあちこちが軋むような痛みを伴っていたが、グランバニアの城でもなかなか出されないようなご馳走を目の前に出されては、痛みに顔をしかめている場合ではなかった。半日以上もぐっすりと眠りこんでいたリュカたちの腹は通常運転を開始しており、出されたご馳走全てを平らげるのだという意気込みが胃の中で勝手に生まれるほどだった。
「わっはっはっ。やあ、愉快愉快! 私が支度している間に倒してしまうとはな! さすがはリュカ!」
ルドマン宅でリュカたちをもてなす食卓の席に、ルドマン、フローラ、アンディもともに着いていた。ルドマンの妻は給仕の者たちと共に調理場に控えているようだ。二人の子供たちが半ば必死に食事をする傍ら、リュカはルドマンに昨日の戦いの経緯を伝えていた。
ツボの中から蘇った怪物を見晴らしの塔から認め、すぐにその場へ向かったことを伝えれば、どうしてそんな無謀なことをとフローラに責めるような口調で心配された。偶々訪れたサラボナの町だが、その町が危機に晒されては放っておくことはできなかった。サラボナの人々がまとまって怪物に備えるよりも、旅慣れ戦い慣れた自分たちで立ち向かった方が勝機があると判断したのだと、リュカは正直に彼らに伝えた。結局は怪物を倒してしまったリュカに対しては、フローラもそれ以上言葉を紡ぐことができなかった。
ティミーがいにしえの怪物の大きさを興奮した様子で話せば、アンディが想像が及ばないと言わんばかりに驚きの表情で首を横に振った。町の外を歩いたことのあるアンディでも、まるで一つの山のような怪物がこの世にいるなどとは微塵も考えたことがない。ポピーが魔物の仲間たちもいなければ、到底立ち向かえる敵ではなかったと涙を滲ませて伝えれば、フローラが少女を元気づけるように魔物の皆さんにも後でお弁当を用意するから持って行ってねと優しく言葉をかけた。
昨日まで不安に押しつぶされそうになっていたルドマンの表情は、本来の朗らかさを取り戻したように明るい。リュカたちが気持ちよく食事を平らげていく様を見ながら、ルドマンも機嫌よく片手に葡萄酒の入ったグラスに口をつけている。父が昼前から酒を飲むなど珍しいというフローラの顔にも、昨日までの不安顔は消え、本来の美しい微笑みが浮かんでいる。
「それにしても……こんな格好でこんな食事の席に着くなんて、何だか恥ずかしいです」
半日以上深く眠り、起きてから身支度を整えることもできないまま、リュカたちは豪華な食卓に着いていた。戦いの跡が残る彼らの状態は、とてもこのような洗練された食卓に呼ばれるような格好ではない。身体は清めたものの、戦いの跡が残る服装はそのままだ。
「そんなこと気になさらないでください。でももしそんなことを思うのなら、服だって何だって、こちらで用意しますわ。あなたたちがこの町を救ってくださったのですもの。できる限りのお礼をさせてください」
「あ、でもお城に戻れば新しい服があるから、それで平気だよね、お父さん」
「うん? でも城にはしばらく戻らないからなぁ。これから僕たちは南に向かうからさ」
「お城に戻る? お城って、どこかお戻りになる場所があるんですね、リュカさん」
「それに南に向かうって、ここから南はあの死の火山くらいしかないでしょう。一体どちらへ行かれる予定なんですか」
フローラとアンディが揃って思った疑問を口にすれば、リュカはルドマンたちに秘密にしておくこともないだろうと、自らの素性を明かした。
自身はここから遥か西の大陸に位置するグランバニアと言う国の王であり、子供たちは王子王女であること、今は神様の力の封印を解くための旅をしていることなどを丁寧に説明する。今もこの空の上には神が住まうと言われる天空城が浮遊し、リュカたちが戻るのを待っていると言えば、興味をそそられたルドマンが素早く席を立ち、窓辺に立った。二階の窓から身を乗り出すようにして空をぐるりと見上げるルドマンの姿は、まるで子供のようだった。
「君たちは何とも数奇な運命に導かれているのだなぁ」
ルドマンの言葉が全てを物語っているなと、リュカは思わず笑ってしまった。一体自分の運命はいつからこの道を辿ることになっていたのか。決められたものなのかどうかなど、リュカには知る由もないが、これから続く道も恐らく自分には想像もつかないことだらけなのだろう。辛いことも多いのかも知れないが、得難い幸せも掴んでいるのだと、リュカは子供たちの存在に救いを感じている。
「最近、よく耳にするが、空に浮かぶ城が『幸せの国』とかいうところなのかね? このサラボナの町でもその『幸せの国』を目指すのだと旅立つ若者を幾人か見送ってきたが、皆あの空の上にいると言うことか?」
ルドマンが窓から身を乗り出して空を見上げながら言うその言葉に、リュカは息が詰まる思いがした。既にこのサラボナからもあの地獄を目指し旅立った者がいる。リュカは口元をナプキンで拭うと真剣な目をルドマンに向ける。
「違うんです。『幸せの国』なんて嘘なんです。その場所を目指せば必ず……地獄を見ることになります」
町の統率者であるルドマンから町の人々に伝えて欲しいと、リュカは幸せの国についての耳良い話は全て嘘なのだと彼に詳しく話をした。ルドマンはリュカが一国の王として、一人の旅人として忠告しているのだと、真剣にその話を聞き入れた。
リュカが話をする傍らで、ティミーとポピーは落ち着かない不安を胸に抱えていた。父がこの話をする時は決まって表情を無くしている。いつもの穏やかな表情は鳴りを潜め、悲しみが滲むというわけでもなく、もちろん喜楽のような感情があるわけでもない。ただ何もかもを失ったような、抜け殻のような表情をするのだ。今の父はこの場にいないと思わせるような虚無感が、双子の小さな胸に不安を与えていることに、リュカ自身は気づいていない。
「……ふむ。君は本当に長いこと旅をしてきたんだな。こうして町で大人しく商売をしている私などには及びもつかない話だ」
「僕は、たまたま知っただけなんですよ。これからもそういう噂が出回ることがあるでしょうが、どうかルドマンさんから町の皆さんに……」
「あい、分かった。リュカの頼みとあれば何でも聞こうじゃないか! なにせ君はこの町を救ってくれたのだからな。それくらい造作もないことだ」
再び心の余裕を取り戻したルドマンは、それまで通りの頼れる大富豪だ。いつもの勢いある行動で、これからもサラボナの町の人々を良い方向へと導いてくれるに違いない。ただの金持ちとは異なる彼には、人としての魅力がある。人を惹きつける魅力と言うのは恐らく生まれながらに備わっているものなのだろうとリュカは思う。代々、サラボナの町を治めてきた為政者であるルドマンの先祖らも、似たような人格者に恵まれていたに違いない。先祖の一人、ルドルフの日記の内容を思い出すに、少々お調子者の一面も覗けるが、それも合わせて彼らの魅力の一つなのだ。
「こちらで食事を頂いたら、すぐに旅立とうと思ってます」
「何だね、それほど急ぎの旅なのか?」
「ええ、まあ、そうですね」
以前、サラボナの町を訪れた際にリュカはルドマンたちに長く旅を続ける理由を話していた。母と妻を捜す旅がまだ終わらず、先も見えない状況であることを改めて知らせれば、彼らもここで長く足止めをすることはないに違いないとリュカは言葉を続けようとする。
「命懸けて町を守ってくださった方を、これっきりでお見送りするなんて、そんな薄情なことはできませんわ。どうか数日はこちらで身体を休めてくださいませ」
「いえ、でもこれ以上ご迷惑をおかけするわけには……」
「迷惑ってなんですの? こちらこそ、勝手にこちらの都合であなた方を危険に巻き込んでしまって、何てお詫びしたらよいのやら……」
「そうですよ、リュカさん。これからも長い旅を続けるのなら、ここで一度しっかりと身体を休めた方が良いと思いますよ。それにその焼け焦げた服は、見るも痛ましい限りです……。こちらで生地を用意するので、新しい物をすぐに作らせますよ」
アンディはそう言うとフローラと目を合わせ、二人で頷き合う。そしてフローラが席を立つと、彼女はリュカから断りの言葉を聞く前にさっさと動き始めた。食卓から姿を消した彼女は、屋敷に従事する使用人の女性を呼びつけ、針子の仕事を依頼した。
そんなことなど知らないリュカと子供たちはその後も食事をご馳走になり、終われば食卓を後にしようと礼を述べて席を立つ。それを待ち構えていたフローラが、まるで悪戯が成功したような楽し気な笑みを浮かべて双子の子供たちの背を押して屋敷の中を移動すれば、客室の一室に案内され、リュカたちは容赦なく服の採寸を受けることになった。
「あの、フローラさん、気持ちはありがたいんですけど……」
「それではありがたく受け取ってくださいませね」
「いや、でも、服を作るのだって結構時間がかかるでしょう?」
「いいえ、一日もあれば三人分作れますわよ。私もまだ若い頃に修道院で針子のお勤めをしていたこともありましたし、いくらかお役に立てますわ」
そう言って力こぶを作るように腕を上げるフローラを見て、彼女に似合わないその勇まし気な格好にリュカは思わず噴き出した。彼女は生まれながらのお嬢様であるにも関わらず、なかなかにお転婆なところがある。幼馴染のアンディはそう言った彼女の本質も当然のように知っているのだろう。
「フローラさんって修道院にいらしたことがあるんですか?」
ポピーが針子の使用人に言われるがまま腕を上げたりまっすぐ立ってみたりしながら、フローラに問いかける。
「ええ、花嫁修業でここからずっと遠くの修道院にいたことがあるのよ」
「へえ~、でもこんなお家のお嬢様が修道院で花嫁修業なんてする必要あるの?」
ティミーがボロついたブーツを脱いで裸足になり、足の大きさを採寸されている。どうやら靴までも新しい物を用意してくれるようだ。
「お父様がそういうお考えだったのね。私もあの修道院での生活があって良かったと思ってるわ。花嫁修業として料理や裁縫なんかももちろんだけれど、そう言うことを通して視野を広げてくれたと思うの」
寂しくて辛いと思う時もあったけどねと、既に遥か過去の記憶になっている子どもの頃を思い出すフローラは、今が幸せに包まれているためにその言葉にも温かさだけが残る。リュカも彼女の言う修道院と言う場所を思い出せば、そこは寂しさを落ち着かせてくれる場所なのだろうと、静かに繰り返すさざ波を思い出す。
「そう言えばマリアも僕たちに服を作ってくれてたな」
リュカは自分の口からポロッと出た言葉に、内心「しまった」と顔をしかめた。しかし出てしまった言葉を今更引っ込めることはできない。
「マリア様って、ラインハットの? え、どういうことなの?」
「そっか、マリア様も修道院にいたことがあるんだよね。フローラさんと同じで、花嫁修業ってヤツ?」
子供たちの純朴な問いかけに、リュカは一瞬宙に視線を泳がせつつも、すぐに応じる。
「そうだったのかもね。それでさ、結局その服はヘンリーが着ることになって……今思えばあの時のヘンリー、すごく喜んでたのかも知れないなぁ」
「何だかそういうのって、ステキね。いいなぁ、憧れるなぁ。大好きな人に服を作ってあげるなんて。私もお裁縫のお勉強、してみようかな」
「あら、誰か服を作ってあげたい男の子でもいるの?」
フローラのいかにも楽し気な声と瞳に、ポピーはただぼんやりとしている憧れに形を作ろうとする。しかしまだ彼女の憧れは形を成さず、ただの憧れとしてそこにあるだけだ。
「えっ? い、いいえ、今はそんな人いないけど、でも私ももっと大きくなれば、そのうち……」
「ポピーはそんなことしなくても大丈夫なんだよ。だって君は王女なんだから、そういう服を作るのだって、誰かに任せちゃえばいいんだからさ」
「うふふ、お父さん、そんなにムキになって反対しなくてもいいのにね」
揶揄うように笑い声を立てるフローラに、リュカは思わず恨めし気な視線を向ける。一言フローラに言おうとリュカが口を開きかけたところで、息子にそれを遮られる。
「え? ポピーはそのうちコリンズ君と一緒になるんじゃないの? ボク、そうだと思ってたんだけど、違うの?」
ティミーの言葉にリュカもポピーもその場で固まる。ティミーが首を傾げながら父と妹を見る。何とも形容しがたい空気が、屋敷の一室に漂っている。
身体の採寸は凡そ終り、後はメモを取ったサイズを頼りに用意した布を裁ち、縫製が始まる。日頃から針子の仕事に従事する三人の使用人の女性は慣れた様子で書き取った紙片をエプロンのポケットに入れると、そのまま部屋を後にした。彼女らを見送り、部屋に戻ったフローラは相変わらず言葉もなく立ち尽くす父娘の姿を見る。
「だってコリンズ君はラインハットの王子でさ、ポピーはグランバニアの王女だろ。ちょうどいいじゃん。ラインハットに行ってもポピーはルーラが使えるから、好きな時にグランバニアにも戻ってこられるしさ。何か困ること、ある?」
身分も釣り合う、行き来も容易、親同士は親友とも呼べるような間柄で、一体そこに何の問題があるのかと、ティミーはごく普通のことをごく普通に言ったまでだった。一国の王子王女が互いの相手を見繕うとなれば、もしかしたらティミーのように考えるのが一般的なのかも知れないがと思いつつも、リュカもポピーもその考えに本能的に抗う。
「お兄ちゃんは……もっと人の気持ちを考えた方がいいと思うの」
「そうだね、ティミーはちょっと、考えが一足飛びなところがあると言うか……」
「え~、そうかなぁ。ボク、結構普通のことを言ってる気がするんだけどなぁ」
仲睦まじげな親子三人の様子を、フローラは思わず眩しそうに目を細めて見つめる。今はこうして何気ない会話をしている三人だが、一方で危険な旅を続け、昨日などは死に物狂いで怪物を倒し、サラボナの町を救ってくれた。そんな場面と、今の目の前の三人の親子の姿がどうにも結びつかないが、フローラは三人が平和な世界に暮らして行けるようになることを心から願う。
「誰かと一緒になるのなら、人に決められるよりも、やっぱり自分が好きになった人と一緒になりたいと思うのよ」
そうですよね、とフローラに微笑まれたリュカは、思わずこの屋敷で経験したあの瞬間を思い出さずにはいられなかった。
求婚の前夜、貴方は弟だと完全に振られ、意気消沈していたリュカの心を鼓舞したのがフローラだった。彼女は清楚華憐と称されるお嬢様で、一見したところでは人に守られるだけのか弱い存在にも見えるが、本質は常に正しくあろうとする強さを持っている。そんな強い彼女に言葉をもらえたお陰で、リュカは諦めきれない愛する女性に求婚することができたのだ。
「……そうだね。もしポピーにそんな風に思う人ができたら、僕も父親として、頑張って応援……できると思うよ、きっと。……できるといいな」
「ふふふ、ぎこちないですわよ、リュカさん」
「フローラさんは結構、意地悪なところがありますよね……」
「あら、意地悪だなんて、そんなこと初めて言われましたわ。心外ですわね」
そんなことを言いながらもやはり笑っているフローラを見て、リュカも困ったように笑う。あの時から既に十年ほどの年月が経ち、今になってリュカはかつて結婚相手として一度でも考えていた彼女とも、こうして気の置けない関係になれたことを素直に嬉しく思えた。
その後、ルドマンの屋敷に勤める針子の使用人はたった一日で三人分の服を見事に仕上げた。少しでも旅の助けをと丈夫な生地を選び、今まで彼らが着用していた服とほとんど同様のものを縫製してくれた。特別こだわった装飾もなく、作りも簡単だったため、大した手間ではなかったと彼女らは言う。リュカは彼女ら一人一人に礼を述べ、ルドマン家には後日改めてグランバニアの国から正式に礼をするとフローラに伝えれば、彼女はやはり朗らかに笑いながら言葉を返す。
「これからはグランバニア国の取引相手に新たにルドマンを加えて下されば、それで構いませんのよ」
冗談半分、本音半分と言った彼女の言葉に、リュカは一国の王として快くそれを受け入れた。元より、リュカはそのつもりでいた。今はただでさえ人間世界の結びつきを強めて行きたいと考えている。世界を股にかける商売をしているルドマンとの関係が深くなることは、グランバニアにとっても良い影響でしかないはずだ。
二日間に渡り、すっかりルドマン家に世話になったリュカたちだが、その間にもサラボナの町は通常通りの日常が過ぎて行った。町の人々の多くは、サラボナの町を襲おうとした怪物の存在に気付いてすらいない。一時的にルドマンの招集により町の周りに集まった臨時の兵士たちも、まるで何もなかったかのように日々の生活のための仕事に精を出している。町の人々を徒に混乱に陥れないためにもそれで良いのだと、ルドマンもリュカも人々の記憶が薄れていくことに期待した。
リュカたちがサラボナの町を去る時も、ルドマンらは特別町の外まで見送ることなく、屋敷から旅人を見送るだけに留めた。そして彼らは揃って、丘の上に立つ見晴らしの塔へと進む。上り坂の続く丘の道を、フローラは夫アンディの足を労わるように隣に立ち、彼を支えながら歩いて行く。結婚してから十年近くが経つが、子のいない彼ら二人の間には今も新婚夫婦のような甘やかな雰囲気が漂う。寄り添う娘夫婦の姿を後ろから見ながら、ルドマン夫妻も同じように寄り添い歩く。娘夫婦が生み出した丘の一角に建つ町の学校に、そのうち彼らを慕うような子供たちで溢れることを夢見る。
見晴らしの塔に上れば、見上げる景色に周りの緑は目に入らず、視界には空の青と雲の白のみが映る。その中に、ひと際濃い白の雲が塔へと近づいてくる。フローラの青の髪が空の青に溶けるようになびく。丘の上を涼やかな風が吹き抜ける。この場所はいつでも穏やかな風が吹き、町の平和を感じさせてくれる。
濃い白の雲がふと、その高度を下げる。不思議な光景だった。自然にあり得ない雲の動きに、ルドマンは少年のような興味津々の目を輝かせる。そしてその白の中に、光る巨大な城の威容を目にすれば、皆が揃って息を呑んだ。
神が住まうと言われる天空城を目にしたルドマンは家族と目を見合わせると、世界の期待をその身に知ったかのような大きな気持ちで、姿は見えぬリュカたちに向かって大きく手を振った。再び空に浮かび上がる天空城からは、太陽の光を受けた煌めきが二度、ルドマンたちのところに届いた。サラボナの町を救い、光を届けてくれた恩人に礼を述べるように、ルドマンたちはゆっくりと南下していくその威容が見えなくなるまでずっと広い空を眺め続けていた。

Comment

  1. ケアル より:

    bibi様

    ブオーンから何か出てきた物、一瞬リメイク版にしか居ない、プ○○○かと……。
    どうやら、カギが魔法で意思を持って動いたんですね。
    bibiワールドならではの展開、この最後のカギの謎がどのようになって行くのか楽しみなところです。

    ブオーンを倒した後のゲームのルドマンの台詞、当時ゲームしていても、この小説内でも(bibi様はゲーム台詞を使うので)ツクヅク感じるんです…。

    なぜルドマンは戦いに参戦しないのか!
    もしかしたらリュカたちに任せて逃げ出したんではないか!
    ルドマンは、もしかしたらゲーム内で、とってもつよぉおーいんではないか⁉

    なんて子供のころ思っていましたよ(笑み)

    フローラの学校、まだ未完成だったんですね、完成してフローラと子供たちの描写、早く見てみたい!

    次回はストーリー進ませるんですね、ボブルの塔でどのようになるのか!
    ポピーの高所恐怖症はいかに!
    ブラックドラゴンたちとの戦闘はいかに!
    ヤツラたちとはいつごろになるのか!
    次話も楽しみにしています。

    • bibi より:

      ケアル 様

      コメントをどうもありがとうございます。
      プ・・・ではなく、カギの方でした(笑) あの巨体から小さなカギが、と考えたら、カギ自ら動いてもらう他思いつかず・・・跳ね回る虫のように動いてもらいました。バッタみたいな感じ?
      ルドマンの強引な怪物討伐への巻き込みについては、私も初め、「こやつ、図ったな?」と思っていました。体よく逃げたのかと。そういうお話にしても面白かったかも知れません。むしろ、そっちの方がドラクエっぽかったかな。
      強いルドマン・・・もしそんな彼がいるとすれば、とんでもない兵力を持っているのかも知れませんね。あくまでも商人なんで、自分が強いというよりは、雇う人間が強いという感じ。ドラクエ4のトルネコも、スコットとロレンスを雇いましたもんね。あんなイメージです。
      フローラと子供たちのやり取り、早くその世界に進みたいですね。まだ、もう少しかかりそうです。
      ボブルの塔、実は今日、その場面をゲームでプレイしていました。危うく宿敵に負けるところでした。強いですね、アイツは。やたらと主人公がメラゾーマを食らったんですが、仕様でしょうか(汗)

  2. ケアル より:

    bibi様

    メラゾーマがリュカに集中ですか⁉
    仕様なのか聞いたことなかったからググってみました。
    見つけることが今の所できなかったでした…ドラゴンクエスト大辞典にも他のサイトにも記載が無かったので分かんなかったですが、もしほんとに仕様なら、スクエニはなかなかプレーヤーの心を揺さぶって来ますねー(苦笑)
    もしかしたら、プレーヤー側には分からない内部データがあって、本当に組み込まれていたりして!……。
    「ポケモンの努力値みたいな感じで」
    スクエニも炎だけに「熱い」演出ですわ(笑み)

    bibi様、ゲマとゲームで一戦交えたんですね、戦闘行動でSFCとリメイクDSの違い分かりましたか?
    bibi様の過去作であり大作の、青年時代1「見える光に」で、リュカが魚だと思って潜り水中で窒息死しかけ、油断して触手攻撃を食らってしまった技、そのブレスバージョン技をアヤツは使って来ないんです。
    でも、油断禁物です! ゲマの本気はおっかないです…(汗)

    • bibi より:

      ケアル 様

      何となくですが、最後の方でメラゾーマを連発して食らった気がしました・・・主人公のMPも残り3とかになるし、危ない戦いでした。もう少しで私が「ぬわー!」と叫ぶところでした。危ない危ない。
      SFC版はやはり極悪仕様ですね。焼け付くところだったんですね。あの攻撃はドラクエにおける最悪の攻撃と思っています。痺れたところをじわじわと痛めつけられ、為す術なく倒されるというのは、子供に「世の中にはどうしようもないことがあるんだよ」と教えているような攻撃と思っていました。少女bibiはゲームから様々なことを学んできた気がします(笑)

  3. ぷち より:

    こんにちは。ブオーン戦お疲れ様でした!
    お転婆・意地悪フローラ可愛い~!
    文字だけなのに、眼福です。小説って、スゴイ!
    前回のコメントでbibiさまに「本来なら彼女ルートのお話も書けたら公平になっていいんですけど」と仰ってもらったのですが、そんな大それたことは思ってなくて、何て言うか今のこのbibiさまの描くDQ5の世界の彼らが大好きなのです(*^^*)
    それにフローラルートをプレイするたびに「あぁ~このフローラのセリフ、bibiさまならこう広げてくれるかなー?いや、こっちかなあ?」って謎の遊び?をしてるので十分満たされてます(笑)

    ティミーが的確なこと言い過ぎでめちゃくちゃ面白かったですw
    パパリュカ可愛いなあ~。
    まだまだ先はとても長いけど、いよいよ終盤ですね。
    今後も楽しみにしてます!

    季節の変わり目、お身体ご自愛ください☺

    • bibi より:

      ぷち 様

      コメントをどうもありがとうございます。
      フローラさんのイメージってそれぞれお持ちかと思うのですが、私としては彼女は結構強くてタフなイメージです。世界の大富豪の娘として育った彼女は、か弱いお嬢様ではいられなかったかなと。小さい頃から海辺の修道院に預けられているし、結構精神的にも鍛えられてると思ってます。むしろ、ビアンカよりも強いかも?
      私自身、フローラルートでゲームをプレイしたことが一度あるんですが、あまり覚えていないんですよね。SFC版だったからと言うのもあるのかも。仲間との会話システムがなかったですからね。フローラルートのセリフも知っていれば、それを基に短編で全く別の世界でのお話がかけるかも、なんて。完全パラレルな世界での話になりそうですね。
      ティミー君は突っ走り気味な割には、ふとした瞬間に冷静になったりもする子です。男の子って女の子に比べて勢いあるけど、いきなり現実的になったりもするイメージです。
      本当にまだ先は長いですね。終盤に来ましたが、まだ長い。でも、これからがまた楽しく書けそうです。重要イベントが目白押し。
      暖かかったり寒かったりで体調崩しやすい季節ですね。ぷち様もお身体に気をつけてお過ごしくださいませ。

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