故郷を思い、発つ

 

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「メッキー、少し遅かったね。何かあったの?」
「キッキー!」
リュカの言葉に応えるように返事をするメッキーの首には、グランバニアを出る時には身に着けていなかった若草色の風呂敷包みがかけられ、前に荷物をぶら下げている状態だ。そのままメッキーは首元を包む温かな羽毛の中に嘴を突っ込むと、そこから一通の封書を取り出した。まさか返事をもらって来るとは思っていなかったリュカは思わず目を丸くし、メッキーに歩み寄る。グランバニアは昼を過ぎた頃合いで、ラインハットはまだ朝早い時間のはずだ。リュカはただ、メッキーに友へ手紙を渡してほしいと頼んだだけだったが、どうやらその場で友は手紙の返事をメッキーに渡したらしい。
「ヘンリー、起きてたの?」
「ッキー」
「そうなんだ。返事を書くから待っててって言われたの?」
「キッ。メッキメッキ」
「あ、もう返事を用意してたって? ……それって返事って言うのかな」
メッキーの言伝に納得の行かない様子で、リュカは手紙の封を開けようとしたが、そもそも封はされていなかった。王族同士の手紙のやり取りとしてはあまりにも乱雑な扱いに思えたが、それは彼がメッキーに重い信頼を寄せている証でもあるのだろう。
封の中には一枚の便箋が二つ折りに入っていた。特別構えることも無く、リュカがその手紙を広げれば、そこにはたった一言『必ず生きて戻れ』と書いてあった。余白だらけの手紙の中央に、それだけが書き込まれた便箋を、リュカはまるで長い文面が書いてあるかのようにまじまじと見つめる。
「……これだけかぁ」
そう言いつつも、手紙に書かれたこの一言に、彼に言いたかったこと全てが詰まっているのだろうと思えた。魔界と言う場所へ旅立つ友人にもし手紙を送るとしたら、こんな手紙になるのかも知れない。死ぬな、だけでは足りない。この地上へ戻って来なければ許さないと言わんばかりの圧迫を、この短い文に感じる。目の前で彼に睨まれながら言われているようだと、リュカはしばし手紙の文字から目が離せなかった。
リュカは既に、テルパドールのアイシス女王やサラボナのルドマンへも手紙を送っている。近々魔界を目指すことを予め伝え、国や町を治める彼らにはより一層の防備をと忠言していた。合わせて、返事は要らないことを書き添えていたのだが、それを無視して返事を送りつけて来たのがヘンリーだ。既に用意されていたというのだから、返事と言えるものでもないのかも知れない。
「メッキー、いつもありがとう。君にはいつも手紙やら荷物やらを頼んじゃってるからね。本当に助かるよ」
「キー」
「ところでそれ、どうしたの? それもヘンリーから渡されたの?」
「メッキッキー」
そう返事をするメッキーが首にかけられた風呂敷包みを取ってくれと言うように頭を下げる。重くて辛いと訴える彼から、リュカは若草色の風呂敷包みを受け取ると、想像よりも重い包みに思わず両腕が下がった。屋上庭園の床にそれを置くと、リュカは包みの結び目を解いて行く。縦長の変わった形をしているものだと思っていたら、中から現れたのは見たこともない竜の形を模した立派な武器だった。ティミーの身に着ける天空の剣のような神々しさではなく、強さを大いに誇示したような外見だ。深緑の竜の顔が金に縁どられ、二つの目に埋め込まれている赤い宝玉には魔力を感じる。強固な革製の鞘から抜けば、その刀身は触れるのも恐ろしいほどに鋭く光り輝いている。
包みの中に合わせて入れられていた一枚の紙がある。リュカはそこに書かれている友の字を見て、思わず微笑んだ。
『お前の忠臣に。村の復興も順調だ』
「……ははっ、ピエールが喜ぶよ」
「メッキ?」
「うん、そうだね。僕も嬉しいよ」
以前にラインハットを訪れた時に、リュカはヘンリーに魔界に向かう予定であることを伝えている。それからほどなくして彼は用意していたのだろう。間違いなく連れて行くであろうスライムナイトに合うような武器をと、復興進むサンタローズの村の武器屋からこの立派なドラゴンキラーを買い入れたに違いない。後でピエールに渡してやろうと、リュカは再び若草色の包みの中に新しい武器を包み直した。
「さて、とりあえず僕からの連絡はこれでおしまいだ。これからはオジロンさんやドリスから頼まれるかも知れないけど、その時はよろしくね、メッキー」
「……キー……」
「ははっ、大丈夫だよ。しばらくの間だよ。戻ったらまたお願いするようになるかな」
「メッキッキ?」
「いつになるかなぁ。僕も初めて行く場所だからさ、よく分からないんだよね。でも今までだって僕たち、必ず戻って来たでしょ? だから今回も大丈夫」
グランバニアの屋上庭園で宙に留まり、緩やかに羽を動かしているメッキーを見上げながら、リュカはあくまでもにこやかに話す。深い森からそよぐ風に乗る匂いは濃い緑で、生き物にとって必要な緑の匂いを感じるだけで、自身が今この場所に生きていることを強く感じることができる。目の前にいるメッキーもまた、魔物という命に在りながらも同じ感覚を得ているに違いないと、リュカはメッキーの頭を撫でた。生き物としてのその温かさを手に感じれば、自然と命の大切さに気付かされる。
「でも待ってるのって辛いもんね。だから、なるべく早く戻るようにするよ」
「キッキー!」
「うん、僕はたった二年で済んだけどさ、みんなは八年も十年も待っててくれたんだもんね」
「メッキメッキ」
「そうだよねぇ、母さんを待つ人たちはもう三十年も……これ以上待たせるわけには行かないよね、うん」
「メッキー!」
「僕? ……もちろん僕だって会いたいよ。でもさ、きっと一番母さんに会いたかったのは……」
その先に続く言葉が果たして正しいものなのかも分からなくなり、リュカはそこで口を噤んでしまった。今それを言ったところで、虚しさが現れるだけだとリュカは誤魔化すように微笑む。
「メッキーはまだ食事を取ってないだろ? 大広間に行って食事をしておいで。お腹が空いたろう」
「メッキッキ~」
「うん、いってらっしゃい」
メッキーは一度、リュカの背に飛び乗るようにして羽を休ませつつも懐いて見せると、そのまま宙に浮かび上がって羽ばたき、グランバニア城の大広間へと飛んで行った。メッキーの姿を見送ったリュカは、眩しい日差しの下で、もう一度友からの短い手紙を開いた。たった一言だけが書かれた手紙だが、彼の思いは余白にも込められているのだろうと思える。言葉にするだけ軽くなると、彼は恐らく無駄に思える言葉を全て省いてしまったのだろう。
「手紙……じゃないんだろうなぁ、これ」
本当は直接言葉をかけたいが、今会って話すとなれば、それこそ無駄な言葉を交わしてしまいそうだと思うのは、リュカも同じだ。これぐらいがちょうど良いと思える塩梅が、リュカもヘンリーも同じ位置にあったということだ。
手紙を折りたたみ、封もされていなかった封筒に入れ、懐にしまう。もう一通、リュカには大事な手紙が、今は自身の私室の執務机の引き出しにしまわれている。その手紙から、リュカの今に至る人生は始まったと言っても過言ではない。
父パパスが生前に、未来に生きるリュカに宛てた手紙を遺していた。それは子供の頃には全く気付かされることのなかった父の思いで、そこには父の息子への思いが詰まっていた。母を知らずに育った息子リュカに、母マーサを会わせてやりたいという家族としての願い。たとえ父がこの世を去ろうとも、息子はいずれこの遺言に辿り着き、必ずや母を捜す道を進み始めるだろうという期待。母と子は無暗に引き離されるものではないという、父の切実なる想い。しかしそれと同時に、恐らく父パパスは自らが母マーサに会うことをいつもいつも夢見ていたに違いない。
「僕が……そうだった」
子供たちを母に会わせたいという思いを、リュカも知っている。二人の子供たちを連れ、様々な場所へ旅する最中、早く二人の子供に母ビアンカを知ってもらいたい、母の温もりを知らない子供たちに早く母の温かさを知ってほしいと、リュカも子供たちや仲間たちと旅する凡そ二年の間常々その思いを抱えていた。しかしそれと同時にリュカは、自らもビアンカに会いたいと願って止まなかった。子供の手前、父として弱さを見せるわけには行かないと、リュカは普段その弱い心に蓋をしていた。蓋をしようと思ってしていたのではない。子供たちがいれば、己の弱い心には蓋をすることができるのだから不思議なものだ。
それ故に、ふと一人になった時にうっかりとその蓋が外れてしまう時があった。あまりにも妻ビアンカが恋しくて涙したこともあるが、そんなことを子供たちに言えるはずもない。もしかしたら生前の父パパスもまた、同じような状況があったのではないだろうかと思えるようになったのも、リュカが二人の子を持つ父となったからだ。
子を持つ親が全て、完全な親として生きているわけではないのだ。それを自ら知っているからこそ、より良き親としてどうすべきかと密やかに自問自答しながらも、子供の前では弱音など吐いてはいられない。それが親としての誇りであり、いくらか虚勢を張ってでもその誇りは守るべきなのだろう。
ただ親とは言っても一人の人間には違いない。誰だって相応の弱い心を持っているものだ。父が死の間際にリュカに必死にかけた言葉は『必ず母さんを……』で途切れてしまった。あの言葉の続きを思ってみれば、それは『救ってくれ』というパパス自身の願いだったのだと、今ならばそう思える。父が初めて子の前で零した弱音が、その言葉だったに違いない。
魔界に連れ去られてしまった妻マーサを思わない日はなかっただろう。サンチョはよく『坊っちゃんはお母様に良く似ていらっしゃいます』などと言っていたが、その言葉を父はどのような気持ちで聞いていたのだろうか。妻に似た息子の顔を見て、パパスの心には悲しみが広がってはいなかっただろうか。リュカ自身、妻ビアンカを捜す道中で、娘ポピーがあまりにもビアンカの容姿に近づいてきていることに目頭が熱くなることもあった。今ならば、当時の父の様子がありありと分かるようだと、思わず天に顔を向ける。子供だったリュカに母マーサを会わせたいと願う気持ちは間違いなく真実だった。それと同時に、パパス自身がマーサに会いたいと強く強く願う思いもまた、真実だった。パパスの父としての、夫としての願いが果たせなかった過去を思い、リュカは改めて魔界へ向かうことの必要を胸に重く感じた。
「……手紙を、持って行こうかな」
大事に執務机の引き出しにしまってある父の手紙を思いながら、リュカは明るい日の差す屋上庭園をぶらぶらと歩き城内へと戻って行った。



玉座の間に集まるのは、国王の家族に親族、長年に渡り仕える召使を自ら名乗る者が一人、それだけだった。人払いも済ませているこの場所には今、最低限の衛兵だけが彼らの安全を玉座の間の外側から守っている。
「準備はしっかりと済ませておろうな」
「はい。装備品も確かめたし、道具類もみんなに振り分けてるし、食料は主にゴレムスに持って行ってもらうし……もう少し足した方がいいかなぁ、食べ物」
「足りないと大変だもんね。やっぱりもう少しお菓子を足した方がいいんじゃないかな」
「お兄ちゃん、お菓子はそんなに持って行かなくても大丈夫よ」
「うふふ、何だかピクニックに行くみたいな雰囲気ね~」
リュカたち家族が一様にどこか浮足立っている様子を見るオジロンは、素直に不安な表情を見せている。しかし下手に緊張を呼び起こす必要もなかろうと、困惑した面持ちながらも甥とその家族を見つめていた。
「王妃様はどんな格好をしてもステキだわ」
「あら、ただの旅装束よ、ドリス。でもずっとこの服を着ていたから、ステキなんて言われるのは嬉しいわね。ありがとう」
「あたしも今度は、王妃様のマントと同じような元気なオレンジの武闘服を作ってもらおうかな」
「新年祭では武闘大会が行われるんでしょ? 私、まだ見たことがないから今度のお祭りを楽しみにしてるの。来年、ぜひ見てみたいわ、新しい武闘服姿のドリス」
「あたしだって王妃様に見てもらいたいもん。絶対に……戻ってきてね」
「ええ、絶対に戻るわ」
湿っぽくなりそうなドリスの雰囲気につられることなく、ビアンカはあくまでも明るく言葉を返す。魔界と言う未知の世界への恐れがないことはないが、その場には家族も一緒で、心強い仲間たちもいると思えば、恐怖よりも好奇心が勝る。もし恐怖を感じても、それを仲間と分かち合うことが出来ればきっと恐怖の度合いは抑えられるはずだと、ビアンカは今、すぐ近くにいる家族の温かみを感じている。
「でもさ、お父さん、国の人達にはちゃんと説明しておかなくてもいいの?」
「本当のことは言ってないのよね。……嘘をついちゃってもいいのかしら」
リュカは例の如く、グランバニア城一階の奥に位置する教会で、既に国民の前で今後の行動における説明を済ませていた。先代の王妃である母マーサの救出のために、先ずは母の故郷であるエルヘブンへ赴き、その周辺での調査を行うと伝えているだけだ。決して魔界を目指すなどと言うことは言っていない。
「嘘はついてないよ。エルヘブンに行くのは本当だし、『調査』も嘘にはならないでしょ」
「でもはっきり魔界を目指すって言わなくてもいいのかな」
「下手に不安にさせたくないんだよね。ただでさえ長いこと不安にさせちゃったでしょ、僕たちがいなかったことで」
「あ……」
「でも、たとえお父さんがはっきり言わなくても、気づいている人だっているんじゃないかしら。私たちが魔界を目指すって」
「うーん、多分ね。いるだろうねぇ」
たとえば装備品の調整を依頼していた武器屋のイーサンなどは、一度に大量の武器の調整を任されたことに首を傾げていたに違いない。以前グランバニアの大会議室での会議に出席した神父やジェイミー兵士長は当然、リュカたちの行動を把握している。口の堅い彼らから話が漏れるとは考えられないが、実直な兵士長の行動などからはもしかしたら事実が漏れ出ている可能性もある。
「たとえ気づいている者がいたとしても、国内には混乱の起きないよう対処いたしますよ」
「亀の甲より年の劫、と言うだろう。わしらに任せておきなさい」
「なんてったって勇者がいて、竜の神様と友達の王様がいるんだからさ。ちょっとやそっとじゃグランバニアは揺るがないものね」
ドリスの言葉にティミーが「そうだよね!」と元気に返事をし、リュカは「僕はマスタードラゴンと友達なの?」と訝し気な顔つきでドリスを見返した。
「そういえば坊っちゃ……ではなく、リュカ王、旅の資金はいかほどお持ちですか」
唐突に現実めいたことを言い出したサンチョに、リュカは目をぱちくりとさせて彼を見る。
「え、お金っているのかな。全然気にしてなかったよ」
「魔界って、お金を使うような世界なの? 百ゴールドくらい持って行けばいいのかな」
「この世界と同じお金なのかしら。それともお金の代わりに何か……ううっ、怖いから考えたくない……」
「でも魔界の魔物がお金を使うところを想像すると、笑っちゃいそうよね~。ちょっと可愛い感じ?」
どうしても呑気な会話に落ち着いてしまうリュカたちに、サンチョは朗らかに笑いながらも用意してきた紙包みを懐から取り出すと、リュカの前に差し出した。
「そんな予感がしていたので、私が少しばかり用意しておきました。これを旅の資金に」
「サンチョは本当に用意がいいよね。……でも、これって少しばかりじゃないよね」
「万が一と言うことがあります。多いに越したことはありませんよ」
「うわ~、すごいお金だね! お父さん、絶対になくしちゃダメだよ」
「ピエールに持ってもらった方が良いかも。ピエールなら絶対に落とさないわ」
「ポピー、それってお父さんが傷ついちゃうでしょ。……リュカ、私が持っていようか?」
「何だよ、みんなで……僕ってそんなに信用ないの?」
「ハハハ、まあ坊っちゃんたちで良いようにしてくださいね」
家族の中に不穏な雰囲気が漂い始めたところで、サンチョが横から言葉を入れ、雰囲気を元の通り温和なものへと忽ち戻してしまった。。
「魔界に囚われたままの姉上が今も生きておられるのだ。人間が生きていける環境がそこにはあるに違いない」
「そうだよ! もしかしたら他にも魔界に連れ去られた人がいてさ、ちょっとした集落を作ってたりして」
「我々人間もなかなかに逞しいですからね。ドリス姫の仰るようなことがあってもおかしくはありませんよ」
この場にいる誰もがまだ見たこともない世界を思い描くのだから、気の持ちようで、それはひたすら絶望に向かうものでもなくなる。リュカの母マーサは三十年の時を経ても尚、魔界という世界で生き続けている。それは魔界と言う場所が想像よりも恐ろしくない場所であるかも知れないという希望にも繋がる。恐怖に満ちたような場所であれば、人間の女であるマーサ一人では到底命を永らえることはできなかったのではないか、そう思い始めればリュカたちは途端に魔界と言う場所への明るい期待を胸に抱くことができた。
「そう言えばさ、プックルのために用意してあげた武器、ちゃんと持ち物に入れておいた?」
ドリスが言うのは、リュカが魔界を目指すと決める前から彼女やオジロンの発案で準備されていたプックル専用の武器のことだ。目の前の父娘は二人とも武闘家として、いざ魔物と戦う時にはその身に炎の爪を帯びる。プックルはこれまで己の鋭い爪や牙を武器に戦っていたが、あまりにも硬度の高い魔物に対しては彼自身の爪では歯が立たないこともあった。今度彼らが赴く場所にはどのような魔物が棲息しているのかは分からない。しかしこの地上よりも尚、強敵揃いであることは想定していなくてはならない。それならばと、オジロンもドリスも協力して、武器屋イーサンの手で、魔物であるプックルのための炎の爪を二つ、仕上げていたのだった。
「大丈夫、ちゃんと用意してるよ。忘れていったらプックルにどやされるよ」
「プックル、とっても喜んでいたものね~」
「でもよくプックル用に作れたよね。歩く時はちゃんと前足から外れるように出来てるんだもん」
「あれって魔力も関係してるのよね。でもやっぱり、イーサンさんの職人技ってことよね」
数日前に出来上がった専用の炎の爪を両方の前足に装着させる時は、少々難儀なものだった。『オレはこの身一つで戦うんだ!』と言わんばかりに身を捩って抵抗するプックルをリュカが抑えつけ、リュカだけでは力足りず、アンクルやガンドフにも抑えてもらい、その前足に二つの炎の爪を取り付けてみた。爪部分が可動式で、戦闘時にのみ炎の爪の爪部分はプックルの爪と一体化するような武器となる。人間が使用する炎の爪よりも少々小振りで、プックルが普段駆け回るのにも邪魔にならないようにしたのだと、ドリスは胸を張って言う。
初めはいかにも嫌そうな顔つきで、ぎこちない歩きを見せていたプックルだったが、初めて身に帯びた炎の爪から噴き出る小さな炎の欠片を目にすると、途端に目を輝かせた。その時、同じ場にいたビアンカを見上げ「にゃう?」と問いかけると、ビアンカは何を言われたのかも分からないまま「カッコイイわよ、プックル!」と彼の首に抱きつくようにして頭の赤いたてがみをわしわしと撫でてやった。ビアンカが気に入ってくれるならそれでいいのだと言うように、プックルはそれから喜び勇んで炎の爪で走り回ったために、辺りの草地にあちこち焦げ跡を残してしまった。その後ポピーが母に「お母さんと同じ呪文が使えるようで嬉しいんだって」とプックルの言葉を教えてやると、ビアンカは双子の母であると同時に、プックルの母にもなったような気分で「かわいいわよね~、プックルも」と微笑んでいた。
「あんなに何かを身に着けるのを嫌がったのに、炎の爪が平気になったら、銀の胸当ても身に着けて、『どうだ!』って見せつけて来るんだからねぇ。調子のいいヤツだよ」
「あら、いいじゃないの。それに本当にカッコ良かったもの、プックル」
「勇敢な戦士! って感じだよね~。あれで兜も被ればもっとカッコいいのになぁ」
「兜は走るのに邪魔なんだって、プックルが言ってたわよ、お兄ちゃん」
「ただアンクルやゴレムスに装備できるような大きな装備品は用意できないと、イーサンは嘆いていましたよ。武器屋の腕にかけて、と制作に取り掛かろうとはしていたようですが……」
具体的にアンクルとゴレムスに合うような武器の制作を考えていたイーサンだったが、グランバニアの城下町で営む武器屋の鍛冶台では巨大な武器を作ることは敵わなかったようだ。たとえ鍛冶台が大きく、巨大な武器を作るのに適していたとしても、人間であるイーサンが彼らのような巨体の魔物たちに合う武器を作るとなれば、かなりの日数が必要になるだろう。
「ちょっと大きすぎるものねぇ、二人とも」
「ボクの天空の剣なんて、ゴレムスは指先で持つくらいだもんね。……重くて持てなかったみたいだけど」
「それに大きな武器を作るなら、材料だってたくさん必要だわ」
「そうだね。ゴレムスの武器を一つ作るとしたら、それだけで兵士数十人の武器を作れるくらいの材料を使うんだってイーサンさんが言ってたよ」
「まっ、大丈夫でしょ、あの二人ならさ。見るからに頑丈そうじゃん」
敢えて軽い口調でそう言うドリスは、実際にグランバニアの城を守るアンクルやゴレムスが森に棲息する敵と戦うところを見たことがある。アンクルは宙を飛行することもでき、腕っぷしも強く、そして呪文を使用することもできるという、万能型の魔物だ。なかなかに頭を使う彼は、果敢に敵に攻める姿勢は見せずに、できれば逃げながら戦うことを選ぶために傷を追うことも少ない。ゴレムスも決して自ら戦いに突っ走るようなタイプではない。しかし逃げるようなこともせず、ただ敵が自分のところへ向かってくるのを待ち、唐突に攻撃を仕掛けるのを見て、ドリスは「そういう手があるのか」と一つ学んだような気にさえなっていた。ゴレムスは表情もなく、動きも普段は緩慢なために、誰もが彼の突然の動きを読むことができないのだ。
「リュカ王よ、先ずはエルヘブンに向かうのだろう?」
「ええ、そうですね」
「事前に手紙などで知らせておるのかね」
「いえ。でもあの方たちなら、これから僕たちが向かうことを知っているはずです」
初めてエルヘブンを訪れた時からおよそ二年ほどの月日が経っているが、リュカたちが初めにエルヘブンの長老たちと対面した時にも、彼女らはリュカたちが村に来ることを知っていたと口にしていた。リュカたちが生まれるよりも遥か昔から、エルヘブンの民は人間たちの住む世界と魔物らが封じられた暗黒世界とを隔てる門番の務めを命じられるような特別な能力を有する民であり、その能力はどこか人間離れしているものだとリュカには思える。恐らく今回リュカたちがこれからエルヘブンに向かおうとしていることも、彼女たちは把握しているに違いない。
「魔界に向かう前に一度、エルヘブンの長老の方々と話をしておこうと思っています」
「それが良いだろう。姉上を知る方々だ。失礼のないようにな」
「お義母様のいらっしゃったところ……私も失礼のないようにしないとね」
独り言のようにそう言いながら多少緊張した横顔を見せているビアンカに、リュカは安心させるように「普通にしてれば平気だよ」と気楽に声をかけた。ビアンカがエルヘブンの村を訪れるのはこれが初めてだ。もしかしたらリュカが義父であるダンカンを訪ねる時のような妙な緊張感を覚えているのかも知れないとビアンカを横目に見たが、どうやらそのようではないと彼女の口元に浮かぶ微笑みに気づく。彼女は恐らくいつもの如く、初めて足を踏み入れる場所に対しての好奇心が抑えきれていないのと同時に、リュカの母マーサが暮らしていた村に行けると言うことを純粋に嬉しく思っているのだろうと、リュカは彼女の微笑みにそう思う。
「お母さん、エルヘブンはとってもヘンテコなつくりの村なんだよ!」
「階段が急で、高くて……ちょっと怖いのよね……」
「ふふっ、何だか楽しそうなところじゃない。またティミーとポピーに案内を頼んじゃおうかな」
「あ! それなら任せて。ちゃんと道を覚えているわ」
「ボクも……道は覚えてないけど、とにかく上へ行けばいいんだよ!」
ここはグランバニアと言う国の、玉座の間だ。オジロンはこの国に生まれ、兄パパスと共に国の王子として育ち、国王となった兄パパスが旅に出た後もこの国を守り続けている。自身は国王の器などないと嘆き、早くに兄が国に戻ることを願っていたと言うが、リュカは実はオジロンもまた王の器のある人だと思っている。王の器と言えども、必ずしも一つの形だけではないのではないかと、リュカはかつての父と、今目の前にいる伯父とを比べて素直にそう思える。
ドリスもまたこの国に生まれ、育ち、そしてこの国を非常に大切に思っている姫だ。止む無く玉座に就き、国王代理としてグランバニアの国を治めていた父オジロンを、ドリスは彼の娘と言う存在そのもので支えてきた。この国に、彼女が生まれるよりも前から漂う不安や不吉を振り払ってやるのだと言わんばかりに、彼女は父オジロンと同じ武闘術を身に着け、二十歳を過ぎた今も元気を国民に見せている。その意識は、彼女の心の中に一つの柱として「国を愛する思い」があるからなのだろう。
サンチョには恐らく、リュカが生まれるよりももっと前から、苦労をさせているに違いない。何せまだ幼い王子を連れて、グランバニアから遥か遠くに位置するサンタローズの村に居を移し、妻の捜索を続ける国王の一番の召使として、その身を、人生を捧げてきたのだ。彼にそのことにつき感謝の言葉を述べたとしても、きっと彼はそれには及びませんと笑って首を横に振るだろうが、リュカはサンチョにはいくら感謝をしても足りないと心の底からそう思っている。
「オジロンさん、ドリス……サンチョ」
リュカが頼れる三人の名を呼べば、静かなリュカの声に応じるように、三人は落ち着いた表情でリュカを見返した。玉座の間に漂う空気が途端に、張りつめたものに変わり、ティミーもポピーも、二人を後ろから支えるように立つビアンカも、静かに背筋を伸ばした。
「グランバニアをよろしくお願いします」
「うむ。リュカ王も、まあ、あまり無理はしないことだ。大事な家族も連れて行くのだからな」
「こっちは任せてよ! グランバニア……だけじゃなかった。あんたに言われた通り、他のところも協力してやってくからさ!」
神妙な顔つきでリュカたちの身を案じるオジロンの隣で、ドリスはあくまでも笑顔で見送ろうと溌溂とした様子を見せている。それはどちらも優しさから生まれるものであり、リュカは二人の身内のその思いを有難く受け取った。
「それじゃあ、行ってきます」
「行ってきまーす!」
「行ってきます!」
「行ってきます」
リュカにティミー、ポピー、ビアンカが玉座に背を向け扉へと向かう後ろで、リュカたちに声をかけなかったサンチョの背を、オジロンが押した。かける言葉が見当たらずに躊躇していたサンチョだが、オジロンに背を押されたことでようやくリュカたちの背に声をかけることができた。
「城の外で、魔物の仲間たちと待ち合わせでしたね」
「うん。ゴレムスが城の中に入るのが難しいからね」
サンチョの声に振り返りながら応えるリュカは、いつも通りを装いつつも、サンチョから声をかけられたことに素直に喜びと安心を感じていた。
「外までお見送りしましょう」
「うん、ありがとう、サンチョ」
「いいえ」
リュカはサンチョの厚意を拒む理由を持っていなかった。サンタローズの村に暮らしていた頃、リュカが家を出る時にはいつも、サンチョは笑顔で「行ってらっしゃいませ」と見送ってくれた。当時は気づきもしなかったが、その温かな声や優しさしかないような笑顔があったからこそ、リュカは安心して家を出ることができた。そして実のところ、サンチョもまた、リュカが家を出るところを見送ることで自身の安心を得ていたのだと、彼はリュカたちの後に続いて歩き始めた自分の心が和んでいくのを感じながらそう思っていた。



グランバニア城の外、外壁の内側に、共に旅をする魔物の仲間たちが揃って待っていた。空に浮かぶ白い綿のような雲に日が隠れたと思ったら再び姿を現し、その日差しを浴びるようにして、大きなゴレムスの身体が光っているようだとリュカにはそう見えた。
「みんな、お待たせ」
「もうよろしいのですか」
「うん。こういうのはあんまり長引いてもね」
「旅立ちづらくなっちゃうものね」
ピエールの気遣いの言葉に、リュカもビアンカも揃って同じようなことを返す。実際、旅立ちの前に長い挨拶を済ませるのは、それだけ旅立ちへの気力が静まって行ってしまうものだ。話をすればするほど、新たな場所へ向かう勇む心よりも、故郷の温かさに後ろ髪を引かれる力を強く感じてしまうようになる。どこかの場所を離れる時には、互いに物足りないくらいにあっさりとした心地でいるくらいがちょうど良い。
「何だよ、サンチョも行くことになったのか?」
リュカたちの後に続いて城から出て来たサンチョの姿を見て、アンクルが不思議そうに首を傾げる。しかし旅に出る時には決まってあれやこれやと細かな荷物をまとめて背に負っているサンチョは、今は何も背負っていない。
「いえいえ、私は外までお見送りしようかと」
「なんだ、そういうことかよ。もう一人行くんだったら、食料を追加した方がいいかと思ったけど、構わないんだな」
「ええ、そうですね。それに私が行くとなれば、追加する食料もそれなりに準備しなくてはなりませんね」
笑って会話をするサンチョの表情を見ているだけで、リュカは今のこの場においても、既にサンチョの笑顔が遠ざかっているような気がして思わず眉をひそめた。
あっさりとこの場を離れるのが正しいのだろうと思いつつも、リュカは一人、サンチョに歩み寄った。正しいと思うことと、己の望みに思うこととが異なることは、往々にしてあることだ。リュカにとってサンチョは、今は亡き父の代わりとなるような人であり、まだ見も知らぬ母の代わりになるような人だ。特別な人であることには間違いなく、そしてこの人を超えるような特別な人もいない。サンチョ本人はその立場から、リュカを家族と思うと言うような発言は慎むのだろうが、実のところは息子のように思っていてくれているに違いない。そうでなければ、オジロンとドリスと共に、玉座の間からリュカたちの旅立ちを見送って済ませている。それを外まで見送りにと自ら申し出たのは、彼が無意識の内にもリュカの父でもあり母でもあるような立場であることを胸の内に感じているからに他ならない。
リュカはサンチョの目の前に立ち、自分を見上げる彼の両手を手に取った。この節くれだった分厚い手で、いざ外で戦うとなれば大きな斧を振り回す。かつて父と共に旅をしていた時から変わらない力を発揮する。そうかと思えば、家の中ではリュカたちのために美味しい食事を用意し、身の回りの世話を一手に引き受けてくれていた。そしてグランバニアの国では宰相の立場を取り、国王であるリュカや、国王代理となるオジロンと共に政務を取り仕切る。何とも器用な手だと、リュカは彼のこれまでの様々な苦労を分かち合うように固く握る。
「坊っちゃん、どうしましたか」
「うん……サンチョはこの手でいろんなことを守ってきてくれたんだなって」
「はは、何を仰いますやら」
「本当のことだよ」
「有難いお言葉です。しかし私の手では守り切れぬものも……ございました」
リュカも子の親となる年齢となった。そしてサンチョは、それこそ孫を持つほどの年齢となった。人はその人生の中で様々な体験をし、それは年を経るごとに増えて行くものだ。リュカの知らないサンチョの人生がある。その人生の中で彼が守り切れなかったと言うことを、リュカは己の身に感じるように彼の分厚い手の感触に必然と思わせられる。
「坊っちゃん」
サンチョが呼ぶ「坊っちゃん」の言葉は、今ビアンカや子供たちの前で、魔物の仲間たちの前で堂々と表されている。サンチョが今、リュカを、この国の王として見ているのではないのだと分かる。彼は今、すっかり成長した息子に願いを託す役割を、彼が今も敬愛し続ける亡き主から託されているのだと言うように、遠慮なく、しかし慈しみのこもる目でリュカを見つめて、言葉を渡す。
「どうか、どうかマーサ様を……よろしくお願いします」
「サンチョ……」
「旦那様のためにも、どうか……」
「うん、大丈夫。……僕に任せて」
サンチョは懸命にいつものような笑顔を見せようとするが、どうしたってその笑顔は引きつってしまう。それは涙を堪えるためのもので、堪える涙には彼の複雑極まりない思いが詰まっている。しかしその思いを今ここで考えてしまえば、リュカは恐らく旅立つ足に重い戸惑いを感じざるを得ない。サンチョの本心は、リュカに亡き主の生前の願いを叶えて欲しいという思いと共に、大事な大事な我が子とその大事な家族たちを危険なところへ向かわせるのは間違っていると感じる双方の思いがあり、その相反するような思いの先に明確な答えはきっとない。思いに答えはない代わりに、リュカたちが前に進まなければならないことだけは決まっているのだ。
「じゃ、ちょっと行ってくるね」
リュカはそれ故に、敢えて普段通りの言葉でサンチョに出かけることを伝える。まるでサンタローズの家を出る時のような感覚で、少し村の中を散歩してくるとでも言うような雰囲気で、リュカがそう言ってサンチョの手を離すと、サンチョもまたその時を思い出すかのように自身の前に両手を合わせ添える。その姿だけで、リュカはかつてサンタローズの村の家で外に出かけるリュカを送り出す時のような、前掛けで両手を拭くサンチョの姿が思い出された。サンチョと過ごしたあの時の記憶はリュカの心の中に温かく残っている。
「はい、行ってらっしゃいませ。お気をつけて」
サンチョの声を聞けば、自ずと亡き父の声も思い出すことができる。既に父を喪ってから二十年以上の月日が経った。しかし人はこの世からいなくなったとしても、必ず生きている者の心にその人は残り、生き続けているのだ。その証の一つとして、リュカは懐に父の遺した手紙を忍ばせて来た。
永遠ではない時を生きるのが人間であり、それだからこそ、生きている時には懸命に生きようとし、むしろ懸命に生きなければならないと思う。何故懸命に生きねばならぬのかと考えれば、大事な人の思いに報いたいと思うからだ。人は恐らく、決して自分自身のためだけに生きることなどできないに違いない。もしそのような人生があったとしたら、リュカはそれを虚しいだけのものと感じるだろう。
家族と、仲間たちと集まり、円となる。ルーラの呪文はリュカが唱える。空中に皆の身体が浮き上がった時に見えたのは、サンチョの笑顔だ。決して悲壮な顔など一つも見せないその気丈さを見習うように、リュカもまた笑顔をもって返した。あっという間に遠ざかるグランバニアの景色を目に焼き付けながらも、リュカはこの時になって初めてこの国を、グランバニアと言う国を「帰るべき家」と思えたような気がした。家で待つサンチョに二度と悲しい思いをさせてはならないと、リュカは瞼の裏に残るグランバニアの景色に思いを残しながら、母の故郷へ向かう。

Comment

  1. ケアル より:

    bibi様。
    ヘンリーの手紙は、たった一言が本当に全てが込められた文章ですよね。 そして、サンタローズ復興のフラグ回収、ここでドラゴンキラーをピエールに揚げる描写は良かったです。
    そしてbibi様、とうとうプックルに武器を装備させたんですね!
    昔、bibi様にプックルの装備について伺った時、装備にはあまり消極的だったと思います。 やはり魔界という未知の世界だからこそプックル専用装備を?(笑み)

    みんなの装備、リュカは、改パパスの剣とドラゴンの杖、ティミーは天空装備、ポピーはマグマの杖、ピエールがドラゴンキラー、プックルは炎のツメ(専用)と銀の胸当てで間違いないですか?
    ビアンカの装備がまだないようなきがしますが…?(汗)
    何か考えていますか?
    サンチョ、もしかしたら魔界にいっしょに行きたかったのではないかと、サンチョの行動を見てて感じてしまいます。
    ほんとはリュカに選んで欲しかった…そんなきがして。
    旦那様の目的マーサ様をサンチョも助けたい…なんかそんなきがしてしまいます。
    リュカはパパスの手紙とヘンリーの手紙をお守りにして魔界に持って行くんですよね、このフラグが今後にどんなふうに関係してくるのか楽しみ。

    素朴な疑問なんですが、メッキーはラインハットに行き来していますが、メッキー1匹だけでラインハットに行ったら、野生の魔物と間違えられてラインハットから攻撃とか受けないんでしょうか?(笑み)

    • bibi より:

      ケアル 様

      コメントをどうもありがとうございます。
      今回のお話は、ヘンリーに始まりサンチョで終わらせたかったので、このような流れとなりました。もう魔界に向かおうと思っていたのでね。
      そうそう、プックルに武器を装備させました! 以前は「プックルに武器は難しいなぁ・・・」と思っていたのですが、流石にこれからは敵に太刀打ちできない状況になりそうだなと(汗) ま、既に太刀打ちできなかったところもあるかも知れませんが。大事な爪をおっかいたりしちゃ大変よ、と思い、オジロンとドリスからプレゼントです。

      みんなの装備は・・・改めて考えてみたんですが、こんな感じになっています。
      リュカ:パパスの剣(改)、ドラゴンの杖(盾として兼用)、魔法の鎧、炎のリング、命のリング
      ティミー:天空装備一式
      ポピー:誘惑の剣、賢者のローブ、風の帽子(持ち物?)、
      ビアンカ:マグマの杖、水の羽衣、水のリング
      プックル:炎の爪(両足)、銀の胸当て
      ピエール:ドラゴンキラー、魔法の鎧、風神の盾、鉄仮面
      ・・・いや~、何とも軽装備ですね(笑) ティミーとピエールが返って浮いてる。ゴレムスとアンクルに至っては装備なしです。いいんか、それで。ポピーの賢者のローブはこれから入手予定、ということにしておいてください。
      サンチョは魔界へ一緒に行きたかった思いもありますが、自分が守るのはあくまでもグランバニアという国だと思い定めていると。ゲームでは自由に連れて行けますけどね。もし連れて行くパターンのお話にしていたら、また少し違う展開になっていたかも知れません。
      手紙は持って行きます。そうですね、お守りみたいなものかな。
      メッキーは既にラインハットとテルパドールの人たちには受け入れられているということで何卒よろしくお願いします(汗) 空から突然キラーンとルーラで現れるキメラは一匹しかいない、ということで・・・えへへ。

  2. ケアル より:

    bibi様。

    「おっかく」、どんな意味なのか分からなかったのでグーグル検索してみました。
    この言葉、標準語でなく方言だったんですね(笑み)
    自分もコメントする時にたまに方言で書いちゃいますけどbibiさまは標準語だったので方言を持った地域でないんだなぁと思っていました。
    したっけ、おっかくっていう方言なんですもん。 いやぁなんか親近感沸いちゃいましたよ(笑み笑み)

    • bibi より:

      ケアル 様

      あら、「おっかく」って方言だったんですか。全く意識せずに・・・(笑) 基本、標準語を使ってるつもりではありますが、たまに自分でも知らない内に方言って出てるんですかねぇ。まあ、東京出身じゃあないですからね。意図せず飛び出てしまうのかも^^

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