ジャハンナの町

 

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すっかり寝てしまい、目が覚めると、辺りは暗かった。それも当然で、この魔界に朝も昼もない。外は常に暗がりに満ちているため、寝ぼけ眼に映る夜の気配に、リュカはつい安心したように再び静かに目を閉じた。
「よっぽど疲れていたのね、リュカ」
頭のすぐ上で、妻の声が聞こえた。そして優しく頭を撫でられる。まるで子供になったような心地に、リュカは目を閉じたまま浸る。柔らかなベッドの上で、妻が労わる言葉をかけながら、今度は肩をトントンと一定のリズムで優しく叩き始めた。まるで子供を寝かしつけるかのような彼女の行動にも、今のリュカは子ども扱いするなと腹を立てることもない。それはもしかしたら、妻の手を通じて、母と言う存在を無意識にも感じていたからかも知れない。
「ねえお母さん、お父さん、まだ起きない?」
「こんなに寝ちゃってるお父さん、見たことないかも」
一応気遣うように小声で話す双子の言葉に、リュカはうっすらと目を開ける。目を開けても眩しいことはないため、寝起きにも関わらず目はすんなりと開く。見慣れない景色に、一瞬リュカは自分が何処にいるのかが分からなかった。
部屋は広い。部屋の中はいくつかの水瓶が置かれ、そこには聖なる光が満ち、それが部屋の明かりとなっている。しかし青白く光る明かりだけではあまりにも寒々しい雰囲気が漂うからと、ビアンカは宿の店主の女性から一つ、ランプを借りていた。広い部屋に一つ置かれているテーブルの上に、ランプに灯された橙色の火の明かりが温かくちりちりと燃えている。
「あ! 起きた。お父さん、おはよう!」
「お父さん、でもまだ眠いなら、もっとお休みしてていいと思います」
「うん、ありがとう。でももうみんな起きてるみたいだね。僕だけすっかり寝てたんだ」
「食事をした後、少し横になるって言って、それから死んだように寝てたわよ」
「起こしてくれたらよかったのに」
「起こせないのが愛情ってものでしょ」
そう言いながら微笑みを見せ、意識せずとも頭を撫でて来るビアンカに、リュカは今更ながらに彼女が傍にいることの奇跡に感謝の思いを抱く。
「だけどよ、ちょっとぐーすか寝過ぎだろ。丸一日どころじゃないくらい寝てたんじゃねぇのか?」
「ここはずっと暗いですから、どれほど時間が経ったのかも分かりませんね」
「がう~」
「ごめんごめん、こんなにのんびりしてる場合じゃないんだよね」
自身以外はかなり前から目覚めているようで、今すぐに外に出ると言っても差し支えない状態のようにも見えた。部屋に置かれるベッドはリュカが横になっているものの他にも三台あり、そのうちの一台に見覚えのある大きな袋が乗っている。それはゴレムスに預けっぱなしだった道具袋だ。中には少しだけ残っている食糧や水などと共に、袋からはみ出るように姿を見せているロビンの片腕がある。肘から先を斬り落としてしまったロビンの左腕は、腕に備え付けられたボウガンもそのままに、大きな道具袋の中に無造作に入れられている。
「お父さんが寝ている間に、ゴレムスのところに一度戻って、道具をもらってきたのよ」
「ま、オレがひとっ飛び、行って来たんだけどな」
宙を飛ぶことのできるアンクルは、どこへでも移動するのに最も身軽な仲間だ。宿の店主である女性にはビアンカから話をつけ、一度ジャハンナという町の入口に戻ることに彼女も協力してくれた。
下の地と上の町とを繋ぐ縄梯子を伝い、アンクルは慣れない縄梯子に手をかけ足をかけ、ゆっくりと下りて行った。と言うのも、町の入口には結界が張られており、ちょうどその境界近くには魔力を無効化するような強力な力が働いているために、主に魔力を消耗して宙を飛んでいるアンクルはその近くを飛ぶこともできないのだ。しかし宿屋の店主からの助力もあり、下の地に今も留まるゴレムスや他のゴーレムたちとも意思の疎通を図ることができ、難なく道具の受け渡しをすることができた。
「ゴレムスはどうだった?」
リュカがベッドの上に胡坐をかきながらそう問うと、アンクルは何でもないと言うような表情で応える。
「ああ、元気そうだったぜ。何だか知らないけど、くっついた右腕の調子も良さそうだったし」
「え? そうなんだ。それは良かった。時間が経てば、ゴレムスの腕の動きも良くなってくるのかもね」
「そういうもんかね……」
リュカの言葉にアンクルは腕組みをしながら首を捻っている。彼がゴレムスに感じたのは、まるで彼の右腕は負傷などしなかったかのように、元通りとも思えるほどの動きを見せていたことだ。思い返せば、敵との戦いで欠けていた足も治っていたような気がすると、アンクルは一人小さく唸った。
「お父さん、お腹空いてない? 宿のお姉さんに食事をお願いしてこようか?」
そう言いながら、実際に最も腹を空かしているのはティミーに違いないと、リュカは素直に息子の言葉に甘えることにした。
「じゃあ私も給仕のお手伝いをしてくるわ。あの人一人じゃ、私たちの分を運んでくるのは大変だもの」
幼い頃から宿屋の娘として育ったビアンカは迷いもなくそう言うと、腰かけていたベッドから立ち上がり、さっさと部屋の入口へと歩いて行く。元ベホマスライムの宿屋の店主になら、宿業を営んできた両親を見て育ったビアンカから教えられることも様々あるかも知れない。元来、姉のような気質のあるビアンカとしては、親切心から人に教えることのできる状況は純粋に楽しいことなのだろうと、リュカは知らず笑顔を見せているビアンカの横顔にそう思う。
「私もお手伝いするね、お母さん」
「助かるわ。じゃあ一緒に行きましょう」
女同士すっかり理解し合えているという雰囲気で、母と娘は並んで部屋を出て行く。その後を護衛のごとく付いて行くのはプックルだ。リュカが眠っている間にもプックルは宿の中を歩いて回っていたらしく、既に勝手知ったる様子で赤い尾をふりふり歩いて行った。いくら広い部屋とは言え、プックルのような身体の大きな魔物にとっては狭いに違いない。少しでも身体を動かすために、色々と歩き回りたいということもあるのだろう。
「お父さん、食べたら町に行ってみようよ! ボク、お父さんが起きるの待ってたんだよ~」
「リュカ殿が目覚める前に我々だけでこのジャハンナという町を散策するのも筋違いかと思いましたので」
「宿屋の姉ちゃんは、オレら魔物が町をうろついても大丈夫とは言うんだけどよ、ただロビンだけはどうかなって……そんな話だったぜ」
宿の店主の女性は、元はベホマスライムという魔物だった。彼女と一緒に話をしていたもう一人の女性もまた、元はクックルーという鳥型の魔物だったらしい。この町には他にも、魔物から人間に姿を変えた者たちが住んでいるのだろう。しかしその中に、元々が機械系の魔物だったものはいない、ということだ。
「ロビンはお父さんが起きないと動かないよ。ほら、まだ寝てる」
ティミーの言葉に部屋の隅に立つロビンを見ると、常に光っている赤い一つ目は見られず、まるで眠っているかのような緩やかな曲線を描く赤い線がそこに見られた。キラーマシンが眠る姿を見せることがあるのだろうか、そもそもこの機械兵が眠ることなどあるのだろうかと、リュカは思わず不思議そうに眠るロビンを見つめる。その安らかな表情に、まるで寝息すら聞こえてきそうだと、リュカの口元に笑みが浮かぶ。
「てっきりロビンはずっと休まないのかと思ってたよ」
「本来はそうなのでしょうが、どうもロビンはリュカ殿の行動を真似することを目的としているように感じられます。そうやって行動を学習しているのでしょう」
「学習しないと眠ることもできないなんて、ボクだったら考えられないや」
「そりゃあオレたち生き物は寝ないと死んじまうからな。学習ってよりも、本能だろ」
リュカたちの声が部屋の中に響いていても、ロビンが目覚める気配はない。その様子を見て、もしかしたらロビンが完全に故障してしまったのではと不安になったリュカがベッドから立ち上がり、ロビンの正面に立つとその肩に手を乗せた。その瞬間にロビンの赤い一つ目が瞬き、気持ち少し俯いていた顔が上に向けられる。目覚めたロビンの様子にほっと胸を撫で下ろしたリュカが「おはよう、ロビン」と声をかけると、ロビンも目覚めるようにキュイーンと機械音を鳴らして応える。
「いいなぁ。ボクがロビンに話しかけてもさわっても、なんにも反応しなかったのに、お父さんにはちゃんとあいさつもするんだ。ずるいよ~」
「すっかりリュカ殿に信頼を寄せているのでしょう。よく分かります」
「機械のくせにまあまあ見る目があるよな」
息子のやっかみや仲間たちの大小の賞賛を後ろに聞きつつも、リュカは目の前に立つ目覚めたロビンの左腕に手を当てる。肘から先を切り離され、切り離された腕が今はベッドの上の道具袋からはみ出している。まだ見ぬこの町でロビンの腕が直せたらという思いを持ちつつ、リュカは堪え切れないと言うように大きな欠伸をした。目の前でリュカの欠伸を見たロビンもまた、キュオーンと籠ったような機械音を響かせていた。



宿のいかにも手作りの木の扉を開いて外に出れば、そこにはリュカたちの想像していたよりもはるかに巨大な地が広がっていた。決して日の当たる明るい景色が広がっているわけではないが、町中に灯る聖なる光のために遠くまでを見渡すことができる。魔の世界にいることを忘れさせるような、静かで清浄なる空気に満ちているこの場所に、リュカはどこかエルヘブンに似た雰囲気を自然と感じていた。
町には緑が多かった。思い出せば、この町の入口、スラきちとスラタロウがいた場所にも豊かな草地が広がっていた。それも元来魔界に根付いていた魔界の植物ではなく、明らかに地上と同種の植物がこの地に根付いている。それと言うのも、この町を取り囲むように作られている水路に流れる聖なる水が、悪しき者を寄せ付けない力を働かせているからだろう。魔界に棲息する植物でさえも、この清浄なる土地には根付くことができないに違いない。
遥か遠くに見えるのが、宿の店主の女性からの話に聞いていた巨大水車だ。このジャハンナの町の根幹を支えているものらしい。巨大水車の働きで、町の周りを流れる水は清らかさを保つことができるのだという。それは裏を返せば、水車が止まり、水の流れが滞れば、町を包む聖なる守りは衰え、終いには消えてしまうと言うことだ。
水は巨大水車の上方に突き出ている岩山の岩盤から絶えず流れ落ちている。まだ遥か遠くに見える巨大水車だが、水の流れ落ちる清かな音が既に聞こえて来そうだった。実際、町を取り囲むように流れる水の音が、ささやかに耳に響いてくる。その音を聞くだけで、心まで洗われるような気がしてくるのは、決して気のせいではない。
「まるで人間の町ね。建物もいくつも建ってるじゃない」
「あれほど武骨な建物は、我々の泊まった宿屋だけのようですね」
「ありゃあ建物って言うより、ただの洞穴に近いだろ」
リュカたちが宿屋から出ると、近くを歩く町の人々は一度物珍しそうに視線を向けるが、嫌悪を示すこともなくただにこやかに会釈をしていく。人間と魔物の組み合わせに動じることはないようだ。宿屋の店主にも言われたが、今も魔物の姿をした仲間たちを人間の姿に変えるべくこの町にやってきたのだろうと、歩くリュカたち一行はそう思われているに違いなかった。たとえばジャハンナの町に害する者が町への侵入を試みれば、町を守護するゴーレムたちが容赦しないはずだ。町に危険が迫る時には、ゴーレムがその危険を町の住人に知らせるような対策もあるのだろう。
第一にリュカたちは、この町の宿屋からのんびりと出てきたのだ。ジャハンナの宿の宿泊客として物珍しいような視線を向けられることこそあっても、危険視されるような事態に陥ることはなかった。
「あ! あの子だ!」
ティミーが指差す場所に、小さな男の子がスライムと駆け回っている姿がある。ただ、彼は一人ではなかった。他にも二人の同じ年ほどの男の子、女の子が跳ね回るように駆けている。この町に住む住人が皆、元々の姿が魔物だったと言うことなら、リュカにはそれがスライムとスライムベスのじゃれ合いにも見えた。男の子がリュカたちの姿に気付くと、一度手を振ってリュカたちの方へと駆け寄ってこようとしたが、どうやら友達に引き留められたらしく、引き続き彼らは、一匹のスライムも一緒になって走り回って遊んでいた。
「ティミー、ポピー、彼らと一緒に遊んでいてもいいけど、どうする?」
「ううん、ボクはお父さんたちと一緒にこの町を見てみたいな」
「でもあの子と一緒に遊ぶ約束もしていたから……後で一緒に遊びましょうって、私、言ってくる」
そう言うとポピーは走り回っている子供たちのところへ歩き出し、それを追ってティミーもまた早足で追いつく。無邪気に遊んでいる少年少女たちに比べれば、ティミーもポピーも体の大きさではすっかりお兄さんでありお姉さんだ。実際に年齢を考えればどちらが上かなど分かったものではないが、どうやら人間の子供の姿に変わったスライムはあくまでも人間の子供としての生を生きているようで、ティミーとポピーが腰を屈めて丁寧に話をするのをただ純粋に聞いている様子だった。
幼い少年少女たちのところから戻って来たティミーもポピーも、「わかってくれたよ!」と言うと、再びリュカたちと共に町の中を歩き始める。この暗黒の世界では常に空は暗いために、昼になったら、夕方になったら、という時間での約束はできない。一体幼い子供たちとどのような約束をしたのかとビアンカが聞くと、ティミーが「ボクたちのお仕事が終わったらね、って言ったんだ」とどこか誇らしげに胸を張ってそう言った。リュカはそれを聞いてつい、ティミーの言う仕事と言うのは勇者としての仕事ということだろうかと勘繰ってしまったが、どうやらそう言うことではないらしい。この町には初めて来たから、色々と見ておかなきゃいけないんだと、多少曖昧に説明をしたと言うことだった。
町の一角には、人々が食すための作物を育てる畑もある。魔物ではなくなった、人間に姿を変えた者たちが口にするものは、通常人間が食べるものでなくてはならない。リュカたちが宿で提供された食事も、ピエールが懸念の言葉を発していたが、結果的には全く問題の無い食事が出された。決して美味しいという感想を述べるほどのものではなかったが、質素なその食事はどことなく海辺の修道院での修道女らが作る食事にも似ているとリュカは感じていた。粥に薬草、豆などが入れられ、ごく薄味で仕上げられたものだった。それと魚を炊いたものだ。肉の提供はなかった。宿客に対してこのような食事ということは、この町に住む人々は恐らく一切肉を口にしていないのだろうと考えられた。
空を見上げれば、死に瀕したような暗黒の夜空が常に広がっている。しかしリュカたちの目の前に広がる聖なる光に包まれたこの町には、生きる力を漲らせる人々の体温が感じられるようだった。子供たちも遊んでいる今のこの時は、ジャハンナの町にとっての昼頃に当たるのだろうか、大人の人々もまた各々、務めに励んでいたり、休息の時間を数人で取っていたりと、地上の町や村と変わらない生活を営んでいる様子が見られる。
ジャハンナの町の中央には広く、人々の憩う場所が開けており、住居や店などは町の周囲を、まるで壁を為すように建てられている。町の造りを眺めてみると、それら建物自体がまるで城壁のようにも感じられた。実際に高い町の壁と一体化したような建物も多く見られる。そしてその壁の外側からは常に清かな水の流れる音が聞こえる。冷静に考えれば、途方もなく危ういこの魔界の町を守るために、外には多くのゴーレムたち、町自体は容易く悪しき魔物の襲撃を受けないためにも高い高い大岩の上に、そして周囲を清らかな水の流れに包み、尚且つ城壁と同義の壁で町全体を包み込んでいる、と言う環境だ。それほどしてまで、この場所に人間の、しかも魔物から人間となった者たちの住む町が必要だったということなのだろう。
町の中ほどに開けた憩いの場にも、この町の清浄を保つためなのか、あちこちに石で囲われた溜池がある。傍に寄り、石の囲いの中を覗き込めば、仄かに光を生み出すその水面に己の顔が映る。まるで鏡のようだと、リュカはしばし水面に映る自身の顔をまじまじと見つめた。鏡は映るそのものを、そのままに映す道具だ。魔物から人間となったこの町の住人にとっては、今のリュカが不意にこうして水面に映る自身を見つめるよりも余程大きな意味があるのかも知れない。
「お若いの」
そう声をかけられたリュカは、声のした方を振り向く。しかしそこに立っていたのは、いかにも強面の一人の男だった。言葉や声の調子から、リュカは年嵩の老人に話しかけられたのだとばかり思っていたが、どうやらリュカに話しかけてきたのはこの強面の男らしい。その見た目に思わずリュカはビアンカやポピーを後ろに庇うような仕草で前に出るが、男はいかつい顔に柔和な笑みを浮かべて、籠ったような笑い声を小さく立てる。
「この町は初めて来たようじゃの」
口調だけを気にすればそれはまるで仲間のマーリンのようにも思えるのだが、声も太く強く、身体も大きいために声自体が大きい。第一、彼は老人などではなく、たとえて言えばグランバニアに暮らす武器屋のイーサンを思わせる逞しい体つきをしている。口調で勝手に弱々しい老人を想像するのは間違っているのだと、リュカはそう自身に言い聞かせながら返事をする。
「はい。遠くから見えていたここの光を目指して来たんですが、まさかこんなところに……」
「ここにこのような町があって驚いたであろう」
「町だとは露ほども思っていなかったものね」
「でもここの光は明るかったし、イヤな感じもしなかったもんね」
「絶対に悪いものじゃないってことは信じてました」
ビアンカと子供たちがそう答えるのを、強面の男は相変わらずその面に似つかわしくないような柔和な笑みで見守っている。どうやら彼女たちの言葉に満足しているらしい。うんうんと頷いて見せると、再びリュカたちに語り出す。
「この町を取り囲んでいる水はマーサ様がオモテの国から持ってきた聖なる水。マーサ様はこの町の救い主なのだ」
男にそう教えられたリュカは思わず、町の奥に位置する巨大水車へと目を向けた。巨大水車は絶えずその動きを止めず、激しい水音を響かせて水を上へ運び下へ流し続けている。恐らく巨大水車を働かせている力は、この地から湧き上がる魔力を利用したものなのだろう。目の前の男の言葉に含まれている意味は、あの巨大水車の働きを生み出したのも、リュカの母マーサということなのは疑いようもなかった。
しかしそう確信すると同時に、リュカは今すぐにエルヘブンへと向かいたい衝動に駆られた。エルヘブンという、地上の世界では隠された小さな村が何故、地上の世界の平和の命運を握るような使命を任されていたのか。たとえエルヘブンの長老たちに聞いても教えてはもらえなかったかも知れないとは思いつつも、リュカは今になってエルヘブンという小さな村が重ねてきた歴史を知るべきだったのではないかと、一人そう感じていた。
最も確実なのは、母マーサから全てを聞くことだ。マーサは恐らく、全てを知っている。知っているからこそ、魔界に囚われても尚、その命を奪われることなく、この魔界で生き続けているのではないだろうかと、リュカは母との再会への想いを募らせる。
「おや、見かけない顔だね」
憩いの場の脇を通り過ぎようとした一人の中年の女性が、少々ふくよかな身体を揺らしながら、前には大きな桶を抱えてリュカたちの横で足を止めた。木桶の中には乱雑に放り込まれたような布地がいくつか見られ、彼女がこれから洗濯をしようと水場へ向かうのだということが想像できた。
「まさかオモテの世界から来たとか……」
そう言ってリュカたちをじろじろと見る目つきには、明るい好奇心といった雰囲気が見られた。家事をするための身なりは質素なものだが、その胸元にはキラキラと輝く翠色の宝石をはめ込んだ金縁のブローチが一つだけつけられている。魔力を感じるようなものではないが、彼女が人間の女性として身に着けたいと思うアクセサリーなのだろうと思えた。
「オモテの世界って、ボクたちが住んでる世界のことかな?」
「多分、そうなんだと思うけど、どうなのかな」
ティミーとポピーが話す内容などには耳を傾けることもなく、女性はこの町で初めて目にするリュカたちを興味深げにしげしげと見つめる。しかし途端にふっと笑って、首を横に幾度か振ると、大袈裟に肩を竦めて見せる。
「そんなことがあるはずがないよ。あんたもきっとマーサさまのオチカラで邪悪な心を改心させてもらったね。はやく立派な人間におなりよ」
女性の言葉に改めて、このジャハンナの町での常識を認めることになった。魔界で唯一と言われるジャハンナの町の住人は全て、元は魔物だったという常識があるのだ。
「でもまだ魔物のかっこうをしたお仲間がいるんだね。あんたたちも早く人間になれるといいね」
そう言って中年の女性は忙しそうに桶を抱えて去って行ってしまった。桶の端からひらりと零れ落ちた服をビアンカが拾い、女性に呼びかけて手渡すと、女性はにこやかに礼を言って再び町の外れへと足早に向かう。ビアンカが拾い渡したのは、子供の服だった。汚れた子供の服を彼女は町はずれの水場まで持って行って洗い清めるのだろう。
「そちらの魔物のお仲間は人間になりたいと……思ってはいないようじゃな」
強面の男性が顎に手を当て考えるような仕草を見せると、リュカは目の前の彼は恐らく事情をいくらか察してくれているのだろうと感じた。リュカたち家族がそもそも魔物ではなかったことも、気づいているようにも思える。
「マーサ様は決して無理に人間になることを勧めるようなお方ではない。たとえ魔物の姿をしていても、わしらを受け入れて下さる」
「それならどうして、この町の人たちはみんな人間の姿をしているんですか」
リュカの言葉にはどこか、小さな棘があった。そこには揺らぐ母への信頼を否定するような気持ちもあった。グランバニアには今もマーサの帰りを待つサーラやミニモン、スラぼうにキングスがいる。彼らはこの町の住人のように、魔物から人間へと姿を変えているわけではない。マーサは相手が人間だろうが魔物だろうが、心の通じ合えるものならば受け入れることのできる人間だと、リュカは半ば盲目的にも信じている。
「わしらは人間が好きなんじゃよ。憧れていると言ってもいい」
「……人間は、そこまで……」
「それにの、もし多くの人間に受け入れてもらおうと思えば、この姿になる他ないじゃろうな」
マーサは魔物とも心通わせ、友となることができる。リュカもまた、彼女の特別な能力を引き継いだか、同じように魔物の仲間を多く得ることができた。グランバニアの人々は魔物の姿をした仲間たちを快く受け入れ、共に過ごしている。しかしそれと言うのは世界的に見ても非常に稀な現実だ。ラインハットにしても、リュカの友であるヘンリーにマリアは魔物への理解があるとしても、国として魔物の姿をした魔物を受け入れられるかと言えば、それは到底叶わない望みだろう。一度は魔物によって滅ぼされかけた王国だ。いくら強引な手腕を持つヘンリーでも、王国を乱すような政策を進めるようなことはない。テルパドールも今は、成り行きでシュプリンガーの隊が砂漠の国を護るための一役を買って出ているが、女王がこれ以上の魔物を国として受け入れることはないだろう。サラボナの町はあくまでも自警団という人間の組織で町を守っている。ルドマンやフローラ、アンディにはリュカの魔物の仲間たちへの理解があるとしても、それを町の人々に理解してもらうにはそれ相応の時間が必要だ。
人間と魔物が対立する図式など、リュカたちが生まれるよりも遥か以前から生きている現実なのだ。それを今一斉に世界中で、人間と魔物は全て分かり合いなさいと命令を出したところで、人々も魔物も、双方従えるはずもない。感情的にも物理的にも無理が生じるのは目に見えている。
それだからと、目の前の強面の男はせめて姿は人間に変えたのだと言うように、既に人間の所作にも慣れたように傍にある溜池を囲う石枠に腰を下ろした。リュカは石枠に腰かける男の姿が、溜池の水面に映るのをちらりと見た。そこに映っていたのは、男性の姿ではない。藍鼠色の毛むくじゃらで、顔は猪の姿をした魔物、オークキングが揺れる水面に映り込んでいた。
驚きを隠せないままぱっと顔を上げたリュカを、男はあくまでも穏やかに見つめる。どうやら男の姿に元の魔物の姿を見たのはリュカだけのようだった。他の家族も仲間も、目の前の男に元も魔物の姿を見たような動揺は見られなかった。
「まだまだわしも修行が足りんようじゃの。さて仕事に戻るとするか」
男はそう言うと再び石枠から立ち上がり、「ゆっくりしていきなされ」とリュカに声をかけ、先ほど中年の女性が向かって行った方へと歩き出す。恐らくあの体格を生かした仕事を負っているのだろうと考えれば、町の建物や道などの整備、修繕などに精を出すのだろうと勝手に想像できた。この町を今の整えられた状態で保つには、この町に住む人々一人一人の努力が必要となり、憧れの人間となった彼らはその努力も惜しみなく発揮しているに違いない。人間に憧れ、人間らしくありたいと願う彼らは決して怠惰に生きることはないのだと思えた。
人々が憩う広場には他にも数人の人々が労働の合間の時間を過ごしていた。その中で少し前からリュカたちに視線を向けていた一人の男性が、それまで話していた人との話を切り上げてリュカたちのところへと近づいてきた。格好はいかにも商売を営んでいる中年の男性で、でっぷりと突き出たお腹を見ればどうしてもグランバニアにいるサンチョを思い出す。肉付きの良い顔に人の良い笑みを浮かべて近づいてくる男性に、リュカたちも特別警戒を抱くことなく応対する。
「魔物を連れているところを見ると、これからあの水車に向かうんだね?」
見た目に想像していたよりも声が高く、太い腹から出す声はよく通る。
「しばらくはあの水車から流れる聖水に身を浸さないといけないよ。魔物としてのケガレを取るには、ちょっと時間が必要なんだ」
「そうなんですか」
「がう~」
「いかにも冷たそうだよな。そんなに冷たい水浴びてたら、カゼひいちまうんじゃねえのか?」
「ピエールはいつも水が必要なくらいだから、きっと平気だよ!」
「いえ王子、そもそも私は人間になりに来たわけではないので遠慮しておきます……」
「しかしなぁ、今はマーサ様がおられないから、今の今、人間になるのは無理だよ。魔物から人間に変わる術が使えるのはマーサ様しかおられないからね」
母のことを耳にするたびに、リュカの頭の中にある謎は深まるばかりだ。エルヘブンの四人の長老でも持ち得ない魔界の扉を封印する力を有する唯一の人物とは聞かされていたが、母の持つ能力がそれだけにとどまらないのは確実だ。他人事の話として聞けば、その能力は果たして一人の人間が持ち得るようなものなのだろうかと疑うのも当然のことだった。
「ねえ、おじさまも元々は魔物だったんですよね?」
ポピーが堪え切れない好奇心でそう聞いてしまう状況は珍しかった。ジャハンナの住人が全て元は魔物だったのだと理解が深まれば深まるほど、ポピーは今己の視界に映る人々が元はどのような魔物だったのかを知りたいと純粋に思ってしまうのだった。しかし男性の答えを聞くなり、ポピーのみならず、思わずリュカもティミーも身体を固くした。
「私はこう見えても昔は悪魔神官だったんだよ」
にこやかに答えるような素性ではないと思ってしまうのも仕方がないと、リュカは心の中で自己弁護していた。リュカたちの遭遇したことのある悪魔神官の姿は、それこそ悪魔そのものの所業を迷わず遂行するような魔物だ。グランバニアが襲撃された際には、リュカが、本来仲間であるはずのアームライオンを躊躇なく死に至らしめる悪魔神官の姿を見ている。セントベレスの頂上に建つ大神殿では、少女の姿に化けた悪魔神官がリュカたちを誘い出し、敵となるリュカたちを始末してしまおうと画策していた。
リュカはその時、悪魔神官という魔物の姿に、人間の姿を重ねて見ていた。現実として、悪魔神官の多くは元々、人間だったのだろうと想像する。人間だからこそ、あれほど狡猾に、本来あるべき心も悪に染めて、敵であるリュカたちの人間としての心にいくつもの棘を刺すことができたのだろう。
「あの頃は毎日が戦いと裏切りの連続で……」
そう語る元悪魔神官の商人風の男性は、自身が魔物であった時のことを鮮明に覚えているようで、険しい顔つきで当時の悪行を顧みているようにも見える。一体彼が魔物だった頃に何をしてきたのか、リュカたちは本人の口から聞かされない限り、ただ一方的に想像することしかできない。しかし男性のしょげ返ったような様子を見るに、彼はリュカたちが目にしてきたほどの悪の所業を為してきた悪魔神官とは異なる種とも感じられた。人間にも様々な者がいるように、当然魔物にも様々な性格の者がいるということを、リュカは知ったつもりでいたのだと、自ずと敵意の込み上げてしまう悪魔神官だった彼の姿に改めて気づかされる。
「でもマーサ様のおかげで今ではすっかり人柄も丸くなってね。ほら、こんなに太ってしまったんだよ」
そう言って丸い腹を叩いて揺らして見せる姿は、人の良い太ったおじさんそのものだった。笑い声も何とも朗らかで、とても彼が元は悪魔神官と言う魔物だったとは信じられない。しかし彼をこの姿に変えたのは、他の誰でもない、リュカの母マーサだ。恐らくマーサにとって、この世に生きる魔物全ては、人間と同じように分かり合うことができるのだという確信にも似た思いがあるに違いない。
「そうか。魔物は人間になると太っちゃうんだな」
ふむふむとピントのずれたことに納得するような頷きを見せるティミーに、ビアンカが小声で注意する。人に対して太ったなどと言うのは良くないと指摘するビアンカに、ふくよかな腹を揺らす男は明るく笑って「いいんですよ、本当のことですから」と朗らかに応対する。
「ん? 待てよ! ってことは、まさかサンチョも昔は……!」
「えっ? そんな……まさかそんなこと……ねえ、お父さん、そんなことないよね!?」
兄ティミーが真剣な顔をして考え込む隣で、ポピーは半ば顔を青ざめさせ、困惑した顔つきでリュカに問いかける。娘の反応を受けてリュカは自身もティミーと同じように考え込む。そう言えばリュカ自身もサンチョの素性をよく知らない気がする。気が付けば父パパスの従者を務めており、リュカの物心ついた時には既にサンチョはリュカの保護者の一人だった。すぐに答えないリュカの対応に、ポピーは眉をひそめ、更に不安を顔に表す。その傍らで、ビアンカは呆れたように家族のまとまりない様子を見守っている。
「なんちゃって。そんなことありっこないよね」
あっけらかんとしたティミーの態度に、彼にとってはたとえサンチョが元々魔物であろうがなかろうが関係なく、大事な身内の一人だということが感じられた。リュカも同じ思いだ。言うなれば、サンチョが今も魔物であったとしても、自身にとっての彼の存在意義は全く変わらない。
「もうっ! お兄ちゃん、ふざけないでよね」
「ふざけてないよ~。元々悪魔神官だったおじさんがいるなら、サンチョが元々魔物でもおかしくないじゃん」
「がうがう?」
「いや、サンチョはやっぱり元から人間だと思うよ、多分……」
「ちゃんと断言しなさいよね、リュカ」
「しかしなぁ、私もさすがにキラーマシンが人間になるって話は聞いたことがないなぁ。しかも片腕が壊れてるじゃないか」
「あっ、そうなんです。ロビンの……このキラーマシンの腕を直してやりたいんですけど、この町にどなたか直せる人っていませんか?」
話の流れにリュカがそう問いかけると、重そうな腹の上で腕組みをして首を傾げた後に彼は機械修理の技術もありそうな人を教えてくれる。
「ボウガンのついた腕を直すんなら、武器屋で見てくれるんじゃないかねぇ。一度寄ってみたらいいよ」
そう言って彼が教えてくれた場所には、リュカたちが今立っている憩いの場から最も離れたような町の一角、町をぐるりと囲む石壁の一部を為す柱に掲げられている看板が見えた。リュカたちが宿を出て目指していた巨大水車は武器屋とは反対に位置し、尚且つあと少し歩けば巨大水車にはたどり着く。先ずはこの町の中心的存在を成している巨大水車をその目に確かめるべきだろうと、リュカはロビンの隣に立つと彼に伝える。
「ロビン、必ず後で君の腕を直してもらいにあっちへ行くから、先にあの水車に向かってもいいかい?」
相手が機械だろうが何だろうが、リュカはロビンの赤い一つ目に視線を合わせて、仲間としてそう言葉をかける。恐らくロビンがリュカの言葉を拒否するようなことは起こらないだろう。しかしリュカは仲間として、今も直せない怪我をしているロビンをそのままにしている負い目を感じつつ、自然の気持ちからそう問いかけてしまうのだった。
予想通り、ロビンはリュカの行動に従うだけだ。赤い一つ目を瞬いて、小さくキュイーンと機械音を鳴らして、リュカが次の行動に移るのを待っている。彼のその反応を見て、リュカはロビンの肩に手を置くと、感謝や謝罪の気持ちを込めながら二度軽く叩いた。
「まだ魔物のお仲間も立派な人間になれるといいね。ただ……」
そう言って腹の太い彼がそっと視線を向けたのは、アンクルだ。静かに向けられた視線に気づくことなく、アンクルはとっとと行こうぜと言わんばかりの態度で、既に少し先を歩き始めている。
「気を抜かないことだよ」
それは彼が彼自身に言い聞かせているようにも思えるような、しみじみとした言葉だった。ジャハンナの町に住む人々は皆が、元は魔物だったというのは疑いようのない事実だろう。しかしどうやら、人間の姿に至るまでには相応の修行が必要だというのも、彼らの言葉の中には含まれている。ただ人間になりたいからなれるという簡単なことではないのは、その重大な内容からして当然のことだ。
彼はこれから町の外れにある畑に行き、町の人々の食糧事情を支える農作物の出来高を確かめに行くらしい。いかにも商人のような格好をしているが、その実は町の中で回っている金の流れの管理を任されている一人のようだ。さっと素早く手に取るのは、小さなメモ帳と短い鉛の塊だ。かつてはその両手に見るも悍ましい棘の金棒を持っていたであろう彼は今、人間の姿になって平和的に帳簿をつける人生を送ることになった。彼が今もこれからも人間の姿でいられるためには、彼自身が人間への憧れを失わないことなのだろう。
そう考えた拍子にリュカの頭に浮かぶのは、果たしてそれは元々魔物だった者だけのことなのだろうかという疑問だった。人間に生まれ、人間に育ち、人間として生きているリュカにとってもそれは到底他人事ではないのだと思う。その思いの中に、リュカがかつての父パパスの背中を、母マーサの声を思い出すことが出来れば、リュカは自身が人間でいられるという安心を得ることができる。そしてその安心を基に、リュカはこれからも隣にいる家族のために、仲間たちのために、自己のためにではなく他のために生き続けて行くことの自信を持つことができる、そんな気がしていた。

Comment

  1. ケアル より:

    bibi様。

    あまり、ゲームの描写を覚えていないのですが、ジャハンナの水車や水路、待ち人の会話は、どこまでが原作ゲームで、どこまでがbibiワールドでしょうか?

    怪我が回復して完治したゴレムス、もしかして「めいそう」覚えたんでしょうか?
    ゴーレムたちと出会って覚醒したのかな(笑み)

    ジャハンナの住民たちは人間になりたくて死に物狂いで努力したんでしょうね…。
    アンクルに対して、人間になれないみたいなことを言ったあの言葉の意味…教えてください気になります。

    水に映った魔物の姿、聖なる水がラーの鏡の役目になっているんですね。
    今のbibiワールドで、ガンドフが持っていたラーの鏡は、現在どこにありますか?

    ロビンの腕を治すために武器屋に…bibi様ピンときましたよ!
    「ビッグボウガン」ですね?
    ジャハンナに売られている販売では最強の攻撃力がある武器、しかし属性が無いからプレーヤーは選ぶか選ばないか迷う武器、ロビンにビッグボウガンをどうにかして…みたいな描写ですね?…たぶん(笑み)
    そして、bibi様自身がゲームでロビンを仲間にしていますか?
    256分の1の仲間をすでに?
    気になります!

    bibi様、ジャハンナにいた天空人が、どうなったか気になります! 今後出て来ますか?

    そしてここにはエルフのお守りが売ってます、たしか…マホトーン、メダパニ、ザキ、ラリホーに対して体制。
    自分、思うんですよ! ドラクエ5は、「死」と「麻痺」は同じ弱点扱いになっているのに、エルフのお守りは装備しても麻痺に対しては効果ないみたいなんです。 自分も実は調べるまで知りませんでしたよ。
    ゲマ戦があるのにリメイクしても修正しなかったのかな…。
    エルフのお守り、ドラゴンクエスト大辞典のURL載せますね、拝見してみてくださいね。
    危ないサイトでないのでURLリンクさせて頂きますね。

    https://wikiwiki.jp/dqdic3rd/%E3%80%90%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%95%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%BE%E3%82%82%E3%82%8A%E3%80%91

    次回は武器屋になりますか?
    ロビンの話が気になります!
    次話お待ちしていますね(礼)

    • bibi より:

      ケアル 様

      コメントをどうもありがとうございます。
      水車や水路については、町の見取り図を見ながら書いていて、町の人の言葉は大体ゲームの中のものを使わせてもらっています。ただ、町の人が元々どんな魔物だったのかは、私の想像です。(悪魔神官のおじさんだけはゲーム内にもいます)

      ゴレムスのことはまた後程、描写することになるかと思います。詳細は後程、という感じですね~。アンクルについてもまた後程、と言ったところです。しばしお待ちいただければと思います。

      ラーの鏡は・・・グランバニアにあるかな? もしかしてラインハットにあったりして。神の塔に戻されていたりとか? その辺、私自身、描写してませんよね、きっと(汗)すみません、色々と置き去りにしていて。

      ロビンの事もこれから考えながら書いてみたいと思います。仲間になれたかどうか・・・どうでしょうねえ。

      宿屋の天空人も後でもう一度くらいは出て来てもらうかも知れません。

      そうそう、この町では後で武器屋に防具屋、道具屋と、ショッピングをすることになると思います。何をどれだけ揃えるか・・・お金との相談になりますね。ドラクエの醍醐味です(笑)

      次のお話を途中まで、大分進んでから間違いに気づき、今から見直して修正するつもりです。ひえ~。修正とは言うものの、一から作り直すのと同然な状態で、ちと混乱中です(汗) めげずに頑張りたいと思います。頑張って今週中にと思っていたんですが、全然でした。

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