「まほうのおまめ だいずのたび」を読んで

 

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子供向けの絵本です。大豆が旅をして成長しながら、大豆のことを歌に乗せて教えてくれます。

人に伝えるのに、歌に乗せるのって、最も伝わりやすい方法だと思いませんか? 羅列した文をただただ読むよりも、詩にして、歌って、人の耳に響かせるのは、ただ知識を読み手側に与えるだけではなくて、その想いをも伝えてくれるなぁと、改めて感じました。

絵本の内容自体はとても易しいもので、5分もあれば読み終わってしまいます。

が、大事なところは、この本に載っている『大豆の現実』のもろもろのお話です。

大豆の万能さは絵本に載っている詩にもよく表されているのですが、その他にもこちらの絵本には大豆の知識がこれでもかと言うほど色々と載っています。

栄養について。

大豆と日本人の関係。

大豆の現在の自給率。

様々な大豆の種類。

大豆の豆知識。

大豆がどのように使われているのかを考えると、思いつくだけで、豆腐に醤油に味噌に油揚げに納豆にと・・・普段口にしているものばかりです。ぱっと思いつかないものの中には、枝豆やもやし、きな粉、ゆば、おから・・・そんなにあるんかい、と思うほどに大豆は色々な形に姿を変えて、私たちのありがたい食べ物となってくれています。

なんなの、この万能さは。と思いますが、万能に仕立ててくれたのは、過去生きて来た日本人なんですよね。私たちの祖先の方々が、なんともまあ、色々に工夫して工夫して、栄養たっぷりの大豆を美味しい食べ物に調味料にと変えてくれました。これを感謝しないでいられますか。

でもこの大豆、今や日本での自給率は僅か7パーセント(2016年時点)、らしいのです。何それ、と思いませんか? これだけ周りに溢れている大豆製品なのに、日本国内で生産されているの量がそれほど少ないことを、どれだけの人が知っているんでしょう。

ではなぜ、そんなに自給率が低いのかと言えば、その理由の一つとして、本の中に「大人の社会の問題として、大豆増産を促進しようと動くと、必ず圧力が加わります」とありました。

これが現実か、と。

思うように国内での自給率を高めることもできない、恐ろしいとも言える現実が裏にはあるようです。子供向けの絵本ですが、このような話にも触れているところは、大人が読むにも十分に価値ある本かと思います。

私の家では、朝食に必ず納豆やひじき豆を食べています。お味噌汁はマストで。お味噌汁に豆腐や油揚げを入れることも多いです。基本、食事はご飯。パン食はあまり、と言うかほとんどしていません。パンって、お腹空いちゃうんですよね。

今までは既製品のひじき大豆を買ったりしていたのですが、最近は値上げ値上げの波もあり、家で鍋で作ることにしました。そっちの方が本当、安上がり。そして意外と、美味しかった(自画自賛)。

あ、ちなみにその大豆も一応、国産のものを買ってみました。

小さなことですが、なるべく国産のものを買うようにもしています。全てとは行きませんが、なるべくね。製品の表示を見てみると、いかに外国産のものが多いかに気付かされます。

それぞれの国に言えることと思いますが、その国が成り立つ根本として、一つにこの食文化というのは大きな影響があるだろうことは容易に想像できます。日本は当然、和食文化ですね。今の時代、様々な食べ物が溢れているので、生活全てを「和」に染めるのはちょっと無理かも知れませんが、なるべく、「和」を取り入れて行ければと思っています。

思い出すのは、私がまだ小さい頃、母親の手は大抵魚の匂いがしていた気がします。まあ、当時安かったイワシにサンマにアジにと、凡そ魚と言えばその辺りのイメージですが。(今では肉よりも魚の方が高かったりしますけどね・・・)しょっちゅう母親は魚を触っていたんですね、きっと。

魚、食べていたんだなぁ。今も週に3度は、夕食に魚を出すようにしています。ただ、値段の関係で安い魚を、と思うと、同じ魚ばかりになってしまうのが厳しいところです(苦笑)

たんぱく質と言う意味では、魚も良いですけど、大豆の存在は強いですね。これからは大豆製品についても料理の幅を広げていけたらいいなぁと思います。決して料理が得意なわけではないですが、やってみると面白いものでもあるんですよね、料理って。新しい料理を作ってみて、まあまあ美味しく食べてみると、なんとなーくレベルアップしたような気にもなれるし。そう言う意味で、ゲーム的にも面白かったり。

・・・結局ゲームに行きついてしまうのが私の性分でもありますが、これはこれで良いこととして、これからもなるべく面倒がらずに料理ができればと思います。

そういう母親の姿を、子供は見ていると思うので。

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